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転生幼女叔父と遭遇する

結論から言うと1ミリもバレなかった。

本当に私に興味なんてないんだなぁと、喜べばいいのか、

悲しめばいいのか。

いや、この場合喜ぼう。

やったー!! これで、飢えることはない。

さらに、毎日トマトなどの野菜や果物を食べたおかげで、肌がキレイになった気がする。

リコピンのおかげかな。


そんなこんなで日々を過ごしていたある日、

体内時計によると、10時ごろだった時、

突然部屋に誰か入ってきた。

こんな時間に人が部屋に入ってくる事はなかったので、

私はとても驚いた。

思わずびくっとしてしまったが、責めないで欲しい。

するとそこには知らない、男の人が立っていた。

その人は金髪に、アメジスト色の目と、

お母様の色とおじさまの色を持っていた。

その男の人は私の前まで来て、


「お前が噂のシオナの娘か」


と言った。

そしてその男の人は、


「お前しゃべれるだろ、だったら自分でしゃべれ」


と言った。


「はい、すいません」


と私は答えた。

これが私の人生初喋りとなった。

これが人生初めてだなんて最悪だ。

いや、これはカウントするまい。


「お前、これでいいのか?かまってもらおうと泣きもせず、自分でやることをやる。

そんなお前は相当賢いはずだ。

それなのにこんな生き方でいいのか?一生シオナに使い潰されるぞ。」


私はむかついた。

何も知らないくせに、これ以外の生き方など私は知らない。

3歳の小娘にどうしろと言うのだ。


「私は、これ以外の生き方を知りません。

この家から今出て行っても、野垂れ死ぬだけです。」


「まぁそうだな。シオナに再婚話がきている。公爵家だ。

お前もついていけ。その顔だ。

向こうの息子に、気に入られるかもしれん。

お前の人生だ。お前が努力しろ。」


あれ、この人意外といい人?

今の待遇もなんとかしてくれないかな?


「ありがとうございます。あの、誠に申し上げにくいのですが今の待遇の改善とかって、」


「それはやらん。お前の人生だ。お前が努力しろ。」


食えない人だ。この人。でもなんか嫌な人ではない。

侯爵家もお祖父様が、引退した後も安心だろう。


「かしこまりました。精進致します。」


「お前ほんとに3歳か?

言葉使いも、丁寧すぎるし、なぜ今まで喋らなかった?」


「お母様に確認して頂ければ、忘れてさえいなければ私の年齢が確認できるかと」


素直に答えてなんてやるもんか。

誰がなんて言おうと精神年齢以外は、正真正銘の3歳だもんね〜


「まぁそういう事にしておこう。」


そう言い、叔父さんは出て行った。















こういう叔父さん厳しいけど嫌いになれないんですよね、、

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