転生幼女ぼろ家を卒業する
どうも、名無しです。
年齢は、多分2歳と少しぐらいだと思う。
よく私は、あんな生活に2年間も耐えられたよ。
毎日喧嘩している声をきき、離乳食をもらい、
何もない部屋で壁の傷の数を数えたり、
流石に窓はあるためぼんやり外を眺めたり
(中世ヨーロッパ的な景色が広がってた、お世辞にも綺麗とは言えない)
そんな毎日を過ごしたい日に転機が訪れた。
どうやら離婚するらしい。
最初から侯爵家の当主様はシオナが耐えきれなくなり、また戻ってくることを予想していたらしい。
そのためトロナは、
侯爵家の当主から給料を貰ってたっぽい。
まぁ当然か。
だが、思ってたよりシオナが強情だったため、
トロナが説得し離婚することになった。
ここで大事なのは、私の親権である。
と言うかそれにしか興味はない。
私はシオナお母様の方に行くらしい。
ということはつまり、侯爵令嬢になるのだ!
お貴族様なのだ!(急にシオナお母様と呼びだしたのはその為です。鮮やかな手のひら返し)
ようやく転生チートとかが使えそうな予感。
苦節2年ここまで長かったぜ!
キース(お父様と以下略いや、もういいか)がいない間に、出発するらしい。
流石の私も、身をこぎれいにされ、
シオナお母様とトロナと人生で初めての、ピカピカの馬車に乗り込んだ。
ねぇ、シオナお母様そんなゴミクズを見るような目でこちらを見ないでください。
流石の私でも傷つきます。
私は、人生初喋りを披露しようと思ったがやめた。
心が折れた。
私だって繊細な防弾ガラスのハート(防弾ガラス、、繊細??)なのよ。 いいよ。
外見てることにするし。
街並みは、汚いとこからきれいなところに変わっていき遂に自然まで見え出した。
今世では、初めての自然に心躍っていると、
馬車の横には、護衛がいた。侯爵令嬢だし当然か。
いつ合流したのだろう。
さらに何時間か走らせるうちに、立派なお屋敷が見え始めた。でか過ぎである。
どうやら王都の隣の領地までの家出だったらしく。
あれが王都にある、侯爵家のお屋敷らしい。
私は、ワクワクしてきた。
これからは、侯爵令嬢としてあのお屋敷に住みながら教育を受け、立派な淑女になるのだ!
そのお屋敷の門をくぐり馬車を走らせると、正面扉の前に使用人の方が集結していた。
多すぎてびっくりである。
根っこからの庶民な私には多すぎる人だが、
ちらっと横を見るとシオナお母様は、
平然とした顔をしていた。
だが、不幸なことに目があってしまい、にらまれた、、怖い。
やっと貴族令嬢、庶民生活長かったですねぇ。