サフィアスside Part4
サフィの名前を決め、愛称を呼んでもらう事に成功した俺は、間違いなく浮かれていた。
これからサフィは、俺と共に日々を過ごし、年を重ねるのだろう。年を重ねる??ふと気づいた俺は、サフィにこう尋ねた。
「サフィはいくつなんだ?見た目は、3.4歳に見えるが、その賢さだ。正直10を過ぎていたとしても違和感のない立ち振る舞いだ。見た目との差は凄いが」
この立ち振る舞いで、自分の立ち位置を客観的に認識できている、こんな3.4歳を俺は知らない。
しっかりと教育を受けた高位貴族だとしても7.8歳くらいでないと出来ない。
10歳を過ぎていても違和感はない。
正直サフィは、7.8歳くらいだと思っていた。年の割には、小さすぎるがまともな生活環境になかった事は、今まででよく分かっている。
これから年相応に成長していけばいいのだから、確認だけと思い尋ねたのだ。
「多分4歳だと思います」
ん?多分??
「多分というと?」
「自分の年齢がわからないのです。
誕生日を知らないので、、お母様も覚えてないと思います。」
そんなことがあるのかとどこか納得した自分がいた。
だがそれでは、困るのだ。
これから彼女の戸籍を作らねばならない。
更に公爵令嬢となれば大々的に誕生日パーティーをひらくだろう。その他にも必要になるシーンがたくさんくる。だから俺は、サフィに決めてもらう事にした。
「そうか、だが誕生日がないのは困るな、
今後は必要になるだろうし、適当に決めるしかないか。
お前の希望はあるか?」
「自分で誕生日を決められるのでしたら今日がいいです。
お兄様にお会いすることができて、名前も貰えたのですから、」
天使!天使がここにいる。
そうか俺と会ったこの日を誕生日にしたいのか、そうか、そうするといい。
「そうか、お前の好きにするといい」
そう言い、サフィの柔らかい髪を撫でた。すると、彼女は、すごく幸せな顔をした。
俺はサフィの手を引き、屋敷の中に入ることにした。
サフィは、その間意識をどっかに飛ばしているようだった。ふと気がついたのか、サフィは、キョロキョロと辺りを見わたしその後で俺の事をみた。
「サフィアお兄様どこに向かっているのですか?」
「とりあえず私の部屋だ。サフィの部屋はないからな」
サフィの事は、何も決まっていなかった為、まったく用意ができていない。後でじっくりとサフィと共に、時間をかけて彼女好みの部屋を作りあげようと思った。
だが、
「私は、前と同じく物置き部屋で充分です。」
「前と同じく?」
ん?そうか、あいつらは、この可愛い可愛い俺のサフィを物置き部屋に住まわせていたのか、、
あとでどんな目にあわせてやろうか?
「サフィアお兄様、本当に大丈夫ですから、使用人と同じ部屋でもかまいません。」
どうやら殺気が漏れていたらしい。
それを察知し、気を使う彼女、性格が良すぎる、天使だ。
だが、貴族としては、不正解だな、ここら辺は、きっちり私が教えてあげないと、、
そう思いこう言った。
「サフィ、それはだめだ。お前は公爵令嬢になったのだからそれに相応しい部屋を用意する。それまでは、私の部屋で一緒に過ごそう。」
ちなみにサフィの誕生日は、11月の30日になりました。
私は、最初アクアマリンが誕生石の3月にしようと思ったのですが、作中で小春日和という言葉を使っており、
調べてみると小春という言葉も11月の季語だそうで、「小春日和」は、「晩秋から初冬の時期に、春のように暖かく穏やかに晴れる日」に対して使われるそうです。
その中から11月30日を選んだ理由は、花言葉が素敵だったからです。誕生花はカスミソウで「清らかな心」「無邪気」「感謝」「幸福」の花言葉があります。




