転生赤ちゃん現実を知る
最初は1ページあたり400文字程度で書こうと思っていたのですが、思ったよりも短く1000文字程度に加筆しています。
そのせいで繋ぎなどが変になっていたら大変申し訳ないです。
長々と記憶整理(自己紹介)を頭の中でしている間、
私はひとりぼっちだった。
これはおかしいのではないか?
と最強ポジティブメンタルを自負する私も不安になってきた。
だって普通なら赤ちゃんとは喜ばれ大事にされる存在のはずだ。
踏みそうなどとうっかり溢しただけで、
近寄らせないほど大事な存在のはずだ
(だからって踏んだりしないって!)
人によっては人生最大のモテ期のはずだ。
なのに私は今1人だ。ぼっちなのだ。
泣いてみるか?赤ちゃんだし許されるだろう、
いやまともな親なら赤ちゃんを1人にしないはずだ。
やめておこう。
そうこうしているうちに誰かが部屋に入ってきた。
30歳くらいのメイド服を着たおばさん(お姉さんと呼ぼうね圧)がきた。
「お嬢様、お乳をあげましょうね」
このセリフを聞いた途端私は、パニックになる、
お嬢様?
お嬢様って言ったぞ、このおばさん(お姉さんと以下略)
え、どういう事お嬢様なのにこの扱いなの私!?
最悪。
絶対愛の逃避行的な奴じゃん。
巻き込まないで欲しいよね。メイドさんも可哀想。
そんな事を考えてる間にさっさとお乳をあげ終わり、メイドさんはいなくなってしまう。
それから数日たち、私はだんだんと現状を理解し始めた。
1日に3回ほど、メイドさんがお乳をあげにくる。
そして、部屋の外から女の金切り声、
男の怒鳴り声が毎日のように聞こえてくる。
メイドさんの態度からするにあの醜い姿(見えないから声か)をしている男女が、
非常に不本意ながら私の両親なのだろう。
認めたくはないが、決して認めたくはないが!
そしてあのおばさん(お姉さんと以下略)
メイドの名前は、トロナというらしい。
金切り声の方(母親)が呼びつけていてそれでわかった。
トロナという名前を聞き思ったが、私名前ない。。
もう一度言おう私名前ない。
なぜわかったかと言うと、1度も呼ばれたことなく、
「シオナ奥様、お嬢様に名前をつけた方がよろしいと思います。このままでは、お嬢様は、ななしになってしまいます。それでは、外聞が悪いかと。」
「うるさいわね。トロナ、貴女は黙っていなさい。
あんな子ななしでいいのよ。産めば役に立つかと思ったけどちっとも役に立たないじゃない。キース様の気も引けないし。キース様、今夜も帰ってこないらしいし。」
というトロナと金切り声のやりとりを扉ごしに聞いたからだ。
そこで、自分の名前が本当に存在しないことを知った。
名前どうこうの前に突っ込み所が多すぎて、
ショックをうける暇もなかった。
金切り声(母親)の名前はどうやらシオナらしい。
そして怒鳴り声の方(父親)の名前がキースというも知った。
私はドン引きした"役に立つ"って赤ん坊に何を求めているのだ?
"気を引く"って、そんな理由で子供産めたわけ?
そしたら尊敬なんだが、
そして、"今夜も帰らない"って、、子供までいて、
キースお前はクズ男だな!?
色々頭の中では騒がしい主人公ですが現実では、一言も話していません。赤ちゃんだからね!
それでも名前がないなんて、大変ですね、、頑張って欲しい物です。(鬼他人事)