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公爵令嬢妹になる

サフィアス様は、サイダス様がさって行くのを見たあと、私の方を見た。

いつもの私なら、推しと目があってる、、やばい死にそう死んでもいい、尊すぎぐらい思うものだが、その時の私は、余裕がなく、顔面凶器ぐらいにしか思わなかった。それだけで充分だろとか思ったでしょ今!

オタクたるもの推しを最上級の言葉で褒めたたえないといけないのよ!推しの義務なのよ!


だが私は、不安だった。

だって私の性格は、元気(やかましい)なアラサーオタクそれに対してサフィーナは、おとなしく控えめで消えちゃいそうな薄幸美少女、顔は同じでも性格は全く違う。こんな私を受け入れてくれるだろうか?


サフィアス様は、困ったような顔をして私を見ると、ため息をついてきびすを返して屋敷に戻ろうとした。

私は、泣きそうになった。捨てられた。と思った。

だがやっと出会えた推しここで諦める訳にはいかない。

焦った私は、咄嗟にサフィアス様の裾を掴んだ。

まずい、咄嗟に掴んでしまった。嫌われた。失敗した。


「あ、咄嗟に大変申し訳ありません」


そういい私は掴んだ裾を離した。


「なんだ?」


これしかチャンスはない、叔父様にも言われたじゃない、お前の人生だ、お前が頑張れ(努力しろだったけ?まぁどちらでもいいか)と私は覚悟を決めた。サフィアス様の顔を見上げた。ちょっと涙で視界がぼやけているがそれがいい。怖がらずに話せる。


「私を捨てないでください。下働きでも政略結婚の駒でもなんでもやります。貴族の扱いなんて求めません。お願いします。家に置いてください。」


一息に言い切った。そして私は、出来るだけ綺麗に見えるように出来るだけ低く頭を下げた。

そして顔をあげると、サフィアス様は、綺麗なアイスブルーの瞳をまん丸にして驚いていた。

それを見て私はあら、可愛いなんて場違いにも思ってしまった。


「賢いな、お前、、本当に名前ないのか?」


「はい、いつかどこかで都合のいい名前をつけていただける時までありません。必要ないそうです。

なので、お好きに呼んでください。」


突然サフィアス様は、顔を押さえてうなだれたと思ったら、膝をついて私と目線を合わせた。私は、理性全動員して、顔がにやけないよう努めた。


「そうか、じゃあお前の名前を付けよう。

公爵令嬢になるのだし、サがつく名前がいいか」


「え、、名前?」


「そうだ。あぁ何故サが付くのかと?我が公爵家に生まれたものは、みんなサが付くからだ、公爵家はシだろう?」


そうなのか、一瞬納得してしまっただがそこではないのだ。


「名前いただけるのですか?私なんかが」


「当たり前だろう公爵令嬢になるのだから名がなくてどうする。そうだな、サフィーナはどうだ?私の名前に似ているし、」


え、、まって小説でも明かされてなかった情報到来!

サフィーナってサフィアス様がつけたの?

やばい尊すぎる。鼻血でそう


「嬉しいです。サフィアス様ありがとうございます。」


私は、サービス精神満点の自分史上最も可愛い顔(刺されてしまえ)でお礼をいった。

するとサフィアス様は口を押さえた。


「礼には、及ばない。当然のことだ。

それならサフィアと呼んでくれないか?

私もお前のことをサフィと呼ぼう。」


やばい死ぬ。推しの過剰ファンサで私の寿命は尽きました。マイケル(誰やねん)元気だろうか?私は一足先に天国へいくね。いかんいかん。死ぬとこだった。

まだ生きねば!サフィア様の為に!

でも無理、愛称呼び捨てなんて、殺される他のファンに、それに私の心臓がもたない


「む、無理です。できません」


「呼んで、サフィ?」


「う、サフィア様?」


「駄目だ。サフィアと呼んで」


「サフィアお兄様、、これで許してください、

私には、ハードルが高すぎます」


「サフィアお兄様か、」


サフィア様の顔が赤くなった。


「まぁいいだろう。サフィアお兄様と呼んでくれ」


渋々いったようなセリフに見えるが顔は、にやけていた。サフィアス様嬉しそう。












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