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転生幼女貴族社会を学ぶ

それから叔父様は、たま〜に本当にたま〜に、気が向いたらふらっと私の部屋にきた。1ヶ月に一回くらいだ。


私は叔父様が来るのが楽しみになっていた。

叔父様は、手土産を持って来てくれるし、叔父様が来るようになってから、扱いが前ほど雑じゃなくなった。

部屋に次期当主がくるのだ、部屋の掃除もキレイにされるようになった。

私の身だしなみにも気を遣われ、いい匂いをする石鹸も貰えた。

身だしなみに気を遣う、清潔な日本人として、非常に嬉しい。感謝せねば!


「ありがとうございます。」


私は渾身の美少女笑顔を見せて、叔父様にお礼を言った。


「何を言っている、今日の手土産がそんなに美味しいか。毎日食べたいならお前が自分を愛してくれる貴族令息を捕まえるんだな。アメジスタリス家に釣り合う家格で。」


「アメジスタリス家?」


「お前知らないのか?我が侯爵家の名前だぞ」


「え?」


呆気にとられた私を見て叔父様は、説明をしてくれた。


この国は、3大公爵家と2大侯爵家の2つで5大貴族と呼ばれている。

この2つで社交界を動かしている。

その中の2大侯爵のうちのの1つがアメジスタリス家らしい。

この5大貴族はすべて宝石の名からきている。

そして、大体はこの5大貴族の中から結婚するらしい。


その唯一といっていいほどの例外がお母様だ。

3大公爵と2大侯爵に分かれてはいるが、その差はほとんどない。

役職などは、3大公爵家の方が上のことが多いが、領地の大きさ、社交界での発言力は拮抗している。


そして今お母様に再婚の話しがきている相手が宰相も務める五大貴族の中でも頭一つ飛び抜けてる、筆頭公爵家だ。


先ほど、差はほとんどないと言ったがそれは他の4大貴族のことで、筆頭公爵家は王家に1番近いお家だ。

今の王様のお母様も筆頭公爵家のでらしい。


こんなのは、平民でも常識だぞ。

と、叔父様は呆れながら教えてくれた。

ちなみに叔父様の名前は、シンサス・アメジスタリス

という。


この宝石の名は、各家の瞳の色からきていて、瞳の色が違うだけで、その家の者として認められないらしい。

とは言ってもほとんど、家の色通りになるため、その習わしが続いている。

一度だけ、今の王弟が瞳の色が違い、(王家は普通金色だが、オレンジ色だったらしい)散々冷遇された挙句王位を狙ったとして身分剥奪したらしい。

科学技術の進歩していた日本で生まれ育った身としては、信じられないが、この世界では常識的になのだ。


もし私の瞳が薄いアメジスト色ではなければ、私は今頃どうなっていたかなんて、考えるだけで恐ろしい。


「もうすぐシオナが再婚するんだし、お前も向こうでの身の振り方について考えておけ。」


と言い、シンサス叔父様は部屋を出て行った。














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