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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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99/223

 昨日は一日中、雪が降り積もり朝から除雪に追われていたり。


「やっと終わった」


 休んでいるとジャンが雪で遊んでいる。


「デコ、ラン、手伝ってくれないか」


 どうやら雪を集めて家を作るらしい。


「ジャン、流石に雪で家は作れないよ」


「大丈夫だ、雪山を固めてくれ」


 僕達は登ったりぱんぱん叩いたりして雪山を固めていった。


 固めた雪山の横に入口を作り中をくり抜いた。


「出来たぞ」


 ジャンに案内されて雪の家に入る。


「ジャン、家だ!僕とジャンの部屋より大きい」


 家の中には雪で出来た低い椅子があった。


「ジャン、椅子だ!ドナとイチゴの家にあった椅子だよ」


「家の中は暖かいのね」


 ランの言う通り本当の家の中にいるみたいだ。


「この中でさつま芋を焼いて食べるか」


「待って、どうせならこの家で肉を焼こうよ」




「こんにちは」


「何だちび、もう依頼は出してないぞ?」


「いえ、炭を買いに来ました」


 炭の網焼きが食べたい!


 前回は炭を買い忘れるという致命的な失敗をしてしまったので炭を買いに来たのだ。


「おぅ、金はいらねぇ、適当に持ってけ」


「いんですか!」


 僕のお陰で炭が作れたと言って炭をくれ、炭職人に美味しい炭の網焼きの食べ方を伝授して貰った。


 肉と野菜を買い家に戻る。


 今回は教えて貰った通りに一口の大きさで肉を捌き、小さく切ることで焼く楽しみを何回も味わえるという訳だ。


 雪の家に食材と小さい炉を持ち込み炭に火を付ける。


 みんなにはお腹を空かせて待ってて貰っている。


 炭が赤くなってきた。


「出来たよー」


 皆で小さな炉を囲み、僕は炭の網焼きの食べ方を教える。


「まずは肉を載せる、焼けたらひっくり返す、焼けたら食べる」


「デコ、それは普通だろ?」


「あれ?」


「デコ、焼きすぎない様に焼けばいいのよ」


 院長先生も何時もの様に肉を焼いている。


 僕は考えながら肉を焼く。


 確かに炭職人に美味しい焼き方を伝授して貰った筈なのに。


「デコ、焦げてるぞ」


「え?」


 僕は慌てて肉を取る、こんがり焼けている、というか炭になっている。


 僕はそれでも食べようとするが体に悪いから捨てなさいと言われた。


 お菓子作りの時もそうだった、僕に足りないのは経験だ。


 匂いに誘われてか航海ならぬ航雪に出ていた一隻のソリもやって来て、チョコと水槽ごと鮭ノ介も乗っている。


 最近は雪舟専用の魔導ソリでは無く普通の大きさの魔導ソリを引いている。


 誰かを乗せるのが好きなのかな?


 雪舟もソリに乗り込み肉が焼けるのを待っていて、僕は美味しい肉が焼ける様に焼いて焼いて焼きまくる。


 そして一口も肉を食べる事無く炭の網焼きは終了した。

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