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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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不向き

「ラングドシャとチョコレートは出来ましたか?それでは皆で試食してみましょう」


 ラン先生はラングドシャを食べる。


「う!」


 つるつるでてかてかな黒光りしているラングドシャが出来上がり、一号が泡立てようと必死にかき混ぜ、塩を沢山入れ焦げる手前まで焼いた逸品だ。


 続いてラン先生はチョコレートを食べる。


「おぇ!」


 危険はあるが少しなら耐えられると二号が身を犠牲に食べた結果で、それは苦い塩と言うべき逸品だ。


 するとラン先生はチョコレートをラングドシャで挟んで食べた。


「美味しいわ」


 まさかのお言葉を頂いてしまい一号二号の合体が奇跡を起こした。


 ラン先生は生徒全員に合体作を渡し自らも合体作を掲げ号令を掛ける。


「頂きます!」


「頂きます!」




 人には向き不向きがある。


 向いていれば幸せに、向いていなければ必ず不幸が訪れる。


 しかし時として向いていない事に手を出してしまう事がある。


 そして必ず訪れる不幸は本人だけとは限らないのだ。




 こんこん。


「休憩に来たぞ」


「はい、お姉様。丁度お菓子が出来上がった所だよ」


「これだな?」


「うん、新作のチョコレートラングドシャだよ」


「チョコレートとラングドシャを合体させたのだな?」


「うん、美味しそうだよね」


「当たり前だ!これで美味しく無かったら何が美味しいと言うのだ」


「でも、何時ものラングドシャじゃないよね」


「あぁ、黒光りしているな。きっと、ラングドシャにもチョコレートを練り込んだのかもしれん」


 お茶を淹れ準備は完了だ。


 まずはお茶で口を潤す、それからお菓子を一口で食べる。


「甘うおぇ!」


「え?」


「食べるな!毒だ!」


 私はお菓子を食べる時は細心の注意をしているのは、気付けばお菓子が無くなっているからだ。


 長く楽しめる様に少しずつ味わって食べる事にしていた。


 だが今日はお菓子の量が多かった事が災いし、沢山あるのだから偶には一口で食べたい!そう欲を出してしまったのだ。


 甘いお菓子だと理解していた故に甘と言う言葉を出してしまったが、私の脳はこれは毒物だと認識した。


 食べたのは私だけでお菓子の新作とあって、うっとりしながら見つめていたのが幸いしたようだ。


 私は毒物を入れた犯人を捜す為に組合長室を出ると、同時に頂きますの声が聞こえた。




 覚えているだろうか?必ず報いを受けさせてやると一号二号がそう心に誓った事を。


 計らずも無差別に報いを受けさせる事態になったのは、向いていない者が行なった不幸か報復かそれとも。




 スキル[お菓子は別腹(刹那)]を使った。


 私だけ食べるなんて不公平だから。




 お菓子は創意工夫。


 しかしやばい物を掛け合わせても、よりやばい物しか出来ない事を知ったのだった。

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