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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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雪遊び

「おはよう、ドナ、ポチ、イチゴ」


 今日は山の麓で雪遊びをする。

 みんなはスノーボードやソリを楽しみにしていて、僕もソリを滑る仲間が出来て嬉しい。


「はい、イチゴには僕のソリを貸してあげる」


「ドナとポチにはスノーボードね」


 後は一緒に遊ぶ家族を紹介しないとね。


「ポチ、ころころ転がっているのがチョコだよ」


 ポチがチョコと呼ぶと、ぴくっと止まりまた転がって行った。


 照れてるのかな?


「そして僕の隣にいるのが雪舟だよ」


 みんな雪舟に自己紹介している、雪舟は人懐っこいね。


「最後はもう知ってると思うけど鮭ノ介だよ」


 鮭ノ介は石影に隠れていた。


「じゃあ出発しよう」




 山の麓にやって来て各々スノーボードとソリを楽しんでいる。


 ジャンは滑る道に山を作って飛んだり回転したりしていた。


「ジャン、凄い」


 楽しそうに滑るジャンを見て僕にも出来たらなと思うばかりだった。


「デコ、イチゴ、こっちで滑らないか」


「無理だよ」

「無理だ」


 僕とイチゴは断るがソリで飛ぶ姿を見て思ってしまった。


 僕にも出来るかも知れないと。


 赤い装備に身を包み、空を飛ぶ雪舟の姿は教会の図書館で読んだ紅の海賊団のようだった。


「しっかりソリに捕まっていれば大丈夫だ」


 気付けば山がある道の上にいて、僕は道にある山を見て怖気付いてしまった。


 ジャンが背中を押す。


「ジャン、やっぱり」


 しゅー


 発進してしまった、後は運を天に任せて飛ぶしかない。


 しゅー


 しゅーぱ


 飛んでる!僕は紅の海賊団になったんだ!


 どん!


 しゅーざざーごろごろー


「大丈夫かー!」


 拳を突き上げて訴えた、僕は紅の海賊団なんだと。


 一度滑ると恐怖心は薄れてまた滑りたいと思うようになった。


「次はアスレチックパークに行って遊ぼう」


 外壁の内側を滑る魔導スライダーとソリ専用の山沿いを滑る魔導スライダーがあり、僕達は二組に別れて滑る事にした。


 山沿いを滑るのは僕とイチゴだけで、雪舟はソリでも外壁の魔導スライダーで遊べるだけの実力を身に付けている。


「じゃあ、行こう」


「ゆっくりだぞ」


 僕達がアスレチックパークに戻って来ると事件が起こっていた。


 ポチを護衛していた兵士がトレントに襲われたという。


 武器は失ってしまったが怪我はしてないという事だ。


 それでこれ以上は護衛が出来ないとポチを連れて帰ると言っている。


 折角みんなで遊んでいるのにポチだけ帰るなんて。


「ポチ、管理人のおじさんに護衛を頼んでみよう」


「管理人のおじさん?」


「駄目です、我々以上に強く信頼のある者しか護衛は出来ません」


「取り敢えず管理人室に行って休憩しませんか?」


 僕が提案すると僕達は取り敢えず管理人室に向かった。

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