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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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飼育

 家に帰ると僕はみんなに教えてもらった魚の育て方を実践した。


 水槽の中に石を入れたりして湖と似たような状態にする。


 魚は物影に隠れて休んだりするらしく、僕は出来るだけ心地良い生活が送れるように心掛けた。


 餌は小さいうちは毎回少しずつ与え、大きくなったら一日に一回ぐらいと商人が言ってた。


 定期的に水槽の水も変えなければいけなく毎回、湖の水を取りに行く覚悟だ。


 後は一番気を付けなければいけない事がある、それは。


「チョコ、雪舟、新しく家族になった鮭ノ介だよ」


「仲良くしてね、絶対に食べちゃ駄目だからね」


 ランが精霊の湖で食材として見た時に この魚はサケノスケと言う種類という事が分かった。


 変わった種類だったのでそのまま呼ぶ事にした。


 ランにサケノスケの漢字を教えて貰ったら漢字とカタガナの組み合わせになって格好良い名前になった。


 次の日の朝、僕は鮭ノ介の餌をあげに水槽を覗き込むが、石の影に隠れているのか見つからないし、餌を与えてみても出て来ない。


 まだ寝てるのかも知れない。


 僕は朝食の手伝いをしに厨房に向かうと、院長先生の手から餌をもらう鮭ノ介がいた。


 お腹がいっぱいになったのか鮭ノ介は泳いで水槽に戻って行った。


 僕は院長先生が何の餌をあげたのか聞くと芋の煮付けだという。


 鮭ノ介はお菓子だけでなく芋の煮付けも食べるんだね。


 ジャンとランも起きて来て朝食の準備をした。


「院長先生、芋はまだありますか?」


「残りは少ないようです」


「そんな!」


「デコ、そんなに芋が好きだったっけ?」


「芋の煮付けじゃなくてポテトチップスじゃないの?」


「ジャン、ラン、商業組合に芋を買いに行こう」




「おちび達が来たって言うから呼んだけどお菓子作りじゃないんだね」


 そんなにがっかりしなくても。


「芋の煮付け?何を言ってるの?新作のお菓子だよね?」


 ランがまた作ってくれる筈だから。


 僕達は商業組合長が紹介してくれた芋農園を訪ねる事にした。




「こんにちは」


「なんだ?」


「芋はありますか?」


 僕は美味しい芋があるとわくわくしていた。


 炭職人の所で食べたさつま芋とかね。


「収穫は終わったから残ってる芋しかないぞ?」


「もう無いんですか!」


 僕はまさかの返答に驚きを隠せなかった。


「芋が、終わった?」


 放心状態の僕に代わってジャンとランが話をしている。


「デコ、さつま芋ならあるって言ってるぞ」


「さつま芋は駄目なの?」


「芋ー!」


 さつま芋の収穫は終わっているが甘くする為に寝かせていると言っていた。


 寝る子は甘い?炭職人と食べた時より甘くなるなんて。


 お菓子と芋を食べる鮭ノ介がさつま芋を嫌いな筈は無い。


 きっと、みんなさつま芋が好きだから沢山買っていかなければ争いが起きるだろう。

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