表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/223

冬休み

 冬休みとは冬の長い期間、休みになる事を言う。


 学校と教会の教室は冬休みだ。


「みんな、冬休み何する?」


 スノーボードにソリに料理に様々だ。


「僕は有名な場所に行きたい」


「お前は有名人になれないから有名な場所に行きたいのか?」


「有名な場所には何かあるかも知れないわね」


「人でも場所でも有名になる理由があるかもな」


「ドナ、ポチ、有名な場所知らない?」


「冬の有名な場所」


「精霊の湖かしら?」


 ポチの話では精霊の住む湖があり、今迄はトレントの森を通らなければ行けなかったが、トレント達が居なくなり観光名所になっているらしい。


 とは言っても護衛は必要だが今回はポチの馬車で行き兵士達が護衛する事になった。


 馬車に揺られ旧トレントの森を過ぎると観光に訪れている人々の姿が見える。


 観光地という事で商人や商売をする人も大勢いて賑わいを見せていて、僕達は馬車を降りて精霊の湖に向かった。


「凄い、水だ」


 と思っていたが湖は寒さで氷付いていた

 みんな氷の上を歩いて楽しそうだ。


 歩いていると怪しい人達がいる事に気付く。


 氷の上を椅子に座って腕を組んでいて、股に棒を挟んでいた。


「みんな!怪しい人達が居るから気を付けて!」


 僕は股に棒を挟んだ人達を警戒しながら注意した。


「確かに怪しいけどね」


「怪しいね」


「怪しいわね」


「なんだ、お前もやりたいのか?」


「デコ、向こうを見てみろ」


「釣り道具貸します?」


 この湖では滑って遊んだり釣りをしたりみんなが笑顔で楽しんでいた。


「デコ、そろそろ戻るぞ」


「もうちょっと、ここで諦めたら僕の負けだ」


 僕は負けず嫌いだから必ずゴッドスキルが発動する筈だ。


「なんだ、あのちびは一匹も釣れてねぇのか?」


「冗談だろ?俺なんか股に挟んでも大量だぞ」


「竿を持たなくても釣れるだろ、ほら釣れた」


「餌だって必要ないしな」


「だっはっはー」

「だっはっはー」


 餌だって?


 そうだ、僕にはとっておきの餌があるじゃないか!


「えい!」


 びくっ!びくっ!


 竿が引いている!


 びくーーーっ!


 今だ!


 僕は思い切り釣り竿を振り上げた。


 この湖では釣った魚を焼いたり揚げたりして食べる事が出来て、僕達も自分達で釣った魚を食べていた。


「デコ食べないの?」


「うん、せっかく釣った魚だから家に持って帰る」


 僕は商人の露店で水槽を買って泳いでいる魚を眺めていた。


 この魚に餌をやって育てるんだ。


 僕は商人から買った魚の餌を水槽の中に入れたが、餌が虚しく沈んでいき見向きもしない。


 さっき食べたからお腹がいっぱいなんだね。


 試しにラングドシャを小さく砕いて入れると、ぱくぱくと食べていた。


「きみはお菓子が好きなのかい?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ