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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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教え

「こういうのは最初が肝心なんだ」


 そう言って生き物に教え込む。


 流石お父さん!


 きっちり教え込まれて紐の付いた魔導ソリも自分で引っ張って行くようになり、立派に独り立ちしたのだった。


「もうちょっと外壁を広げた方がいいな」


「チョコやトレント達も滑ってるから危ないよね」


「そうだなソリ専用の道も作るか」


 目的を達成した僕達は揃ってソリを引いて家まで帰った。


 ジャンとランも学校から帰って来ていて、家の中で魔導ソリを自分で引っ張っている姿を見て生き物の成長ぶりに驚いていた。


 滑る訳でもなく引っ張っては乗り、押しては乗りを飽きることなく繰り返した。


 次の日、お父さんは明日もアスレチックパークに行くと言っていたので生き物を工房に送り、僕はお小遣い稼ぎで冒険者組合に来た。


 冬の間は薬草も毒消し草も松茸も採れない、僕に出来る依頼は…無い


「すみません、見習いでも出来る仕事はありませんか?」


「今の季節だと除雪か薪割りぐらいですね」


 どっちも力仕事だけど僕でも出来るかも知れない。




「おはようございます、冒険者組合から来ました」


「何だ?何でこんなちびが来るんだ?俺も舐められたもんだな」


「除雪と薪割りに来ました!」


「ちびに出来る訳ねぇだろ!」


 街の外れにある家、仕事が忙しいので除雪と薪割りを頼みたいという依頼だった。


「ちびに出来る事は何もねぇ、帰れ」


 依頼主に断られてしまったがここで諦めたら駄目だ。


「何を持ってるんですか?」


「これか?これは炭だ、俺は炭職人だからな」


「僕にも作れますか?」


「何?これは職人の仕事だ、ちびが出来る仕事なら職人はいらん」


「職人ならお父さんと一緒ですね」


「ちびのおやじは何を作ってるんだ?」


「最近はスノーボードとソリで雪山を滑る道具です」


「木工職人か、なら捨てるような廃材はないか?炭にする木材があまり無くてな」


「枝なら沢山あると思います」


「枝かぁ、まぁいい分けてくれないか」


 確か工房に山積みになってた筈だ。


 僕は工房に置いていたジャンの作ってくれたソリに枝を積んで、再び炭職人の所に戻って来た。


「 おお戻って来たか、枝を見せてくれ」


「はい」


「おいおい枝と見せ掛けて丸太を持ってくるとはな、何の木材だか分からんが高級木材なんじゃないのか?炭にしてしまってもいいのか?おやじに怒られるぞ」


「はい、この枝は切ることは出来るが炭にする事は無理だぞって言われました」


「ちび、だから炭職人が必要なんだよ、俺が最高の炭にしてやる、見せてやるよ俺の力と技をな!」

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