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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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 季節は秋から冬へと変わり、それでも僕達のする事は変わらない。


 ジャンとランは学校、僕は教会だ。


 冬の寒さで家にいることが多くなる筈だが僕達は外で元気に遊ぶ。


 アスレチックパークには雪が積もりジャンがトレントの丸太で作った板を使い滑って遊んでいる。


 この板はスノーボードと言うらしい。


 アスレチックパークは平らな場所なので

 山に遊びに行く事になり、この山々にはドラゴンが住み着いていると言う話だ。


 僕達は山の麓で遊んでいて、山を登って滑って降りてくる。


 このスノーボードは魔力を込める事によって板と靴を固定する事が出来るが当然僕には出来ない。


 ジャンにお願いして板に紐を付けた僕専用のソリという座って滑る乗り物を作って貰った。


 そして僕達は山の上から一斉に滑る。


「誰が一番速いか競争だー」


「負けないわよー」


「僕だってー」


「デコ!体を上下に揺らしたって速く滑れないぞ!」


「そうよ!魔力を込めなきゃね!」


 すると物凄い速さで滑り降りていく。


「あっ 待ってー!」


 僕は紐を掴んで身体を上下に揺らすが速くならない。


 それでも身体を上下に揺らす事をやめないでいると、体勢を崩し転倒してしまった。


「うわー!」


 どん!ざざー


「大丈夫か!」


「大丈夫!」


 僕の赤い毛糸の帽子が飛んでいき顔面雪だらけになった。


「いったー冷たい」


 僕は起き上がり大丈夫と手を振って帽子と転がって行ったソリを取りに行って滑ろうとした時、違和感を感じた。


 ソリに何か乗っている。


 その生き物は目を輝かせていた。


「滑りたいの?」


 思わず聞いてしまったが明らかに滑りたいみたいだ。


「じゃあ、滑るからしっかり捕まってよ」


 僕はその生き物に紐を握らせて滑った。


「楽しかったね」


 降りる気はないみたいで、僕は生き物から紐を取ってソリを引っ張ってジャンとランの所に行った。


「おーい大丈夫かー」


「大丈夫ー」


「もう一回やろうぜ!」


「やるわ」

「やろう」


 僕達はわいわい話しながら、また山を登って行く。


「それで、それは何だ?」


「私も気になって仕方ないわ」


「僕も分からない」


「目がきらきらしてるわね」


「滑りたいんだな」


「僕達と一緒だね」


 僕達は何回も山を登って、またみんなで滑り降りる。


 満足した僕達は家に帰る事にした。


「まだ滑り足りないのか?」


「一度もソリから降りてないわね」


「暴れないみたいだから家に連れてく?」


 話し合った結果一緒に帰る事にしたが、家に着いてもまだ降りない。


 仕方ないのでソリごと家の中に入り食事もソリの上に置いた。


 院長先生はチョコの時に慣れたのか、家族のように自然に振る舞っていてチョコも気にしていないようだ。


 疲れたのかソリの上で寝てしまったようで、僕はおやすみとそっと布団を掛けた。

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