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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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教会祭

「そんな!」


 僕は学校祭と教会祭が被った事を知った。


 学校祭には院長先生が見に行き、教会祭にはお父さんお母さんお兄ちゃんが見に来てくれる。


 僕も学校祭に行きたかったのに。




 今日は教会祭だ、僕とドナとイチゴで頑張ってきた成果を見せるべく教会の大講堂で準備をすると、既に観客が大勢詰め掛けている。


「それでは演劇トレントの秘密の冒険を始めます」


 ドナが開始を宣言すると拍手と共に幕が開き僕達の演劇が始まった。


 僕はおじいちゃんの被り物を被って演技すると、イチゴもチョコに借りたヘルムを被って戦い合い、ドナの実況も観客を大いに盛り上げている。


 拍手と共に幕が引くと僕達はトレントの秘密の冒険を演じきった。


 ところが一部の観客から非難の声があがる。


「そんな物語聞いた事ないぞ」


「でたらめな事するな」


「英雄がトレント如きに負ける筈無い」


「僕達の演劇は本当にあった話です」


 僕はどうしても我慢出来なかった。


 非難の声は止むどころか大きくなってしまい、どうしたら分かってくれるんだ。


「「デコ!」」


 ドナとイチゴが呼んでいる声がした方に向かった。


「「デコ!」」


 そこは魔法の練習場で地面に小さな苗が植えられていた。


 ドナとイチゴが祈りを捧げた瞬間に大きく成長し一本の大木になり、それを見ていた観客が声をあげた。


「これは演劇のトレントの大木じゃないか」


「伝説のトレントが実在したのか」


 その大木は動かなかったが信じるに足る事は疑いようがなかった。


「みんな、ありがとう」


「デコ黙っててごめんね」


「こうなる可能性があったからな」


 ドナとイチゴが言うと違う三人が近寄って来た。


「楽しかったぞ」


「格好良かったわ」


「トレント似合ってたな」


「お父さん!お母さん!お兄ちゃん!みんなのお陰だよ」


 教会祭の演劇を無事に成功させる事が出来て嬉しい。


 演劇を終えた僕達は教会祭で行われている歌や演奏を聞いて楽しんだ。


「凄いね僕もあんな風に歌えたらな」


「じゃあ今度は歌だね」


「大丈夫か?音痴じゃないよな?」


 歌かぁ大勢の前で歌ったら気持ちいいだろうな。


「それより露店で売ってるお菓子はあんまり美味しくないな」


「いつもデコやランが作ったのを食べてるからね」


「…悔しいが確かにそうだな」


 教会の休憩所で食べていると誰が怒鳴り込んできた。


「ちょっと貴方達!お菓子が不味いですって?」


「いや不味いとは」


「お子様には苺入りチョコレートの美味しさが分からないのね」


 確かにこのチョコレートは甘さが控えめで、甘いのが苦手な人にはこのチョコレートの方が良いかもしれない。


 でも「このチョコレートは堅過ぎるかな、もう少し柔らかくしたら美味しく食べられると思います」


「なんですって!」

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