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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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 僕は教会祭で演劇をする為おじいちゃんに話を聞きに行った。


「ほっほっほー儂の冒険か?そうじゃのー」


 おじいちゃんは思いを巡らせているのか間を置いてから話始めた。


 昔々そのまた昔、一本の苗木があったとさ。


 その苗木はすくすくと育ち一本の大木になった。


 春夏秋冬、季節は巡り大木から苗木が落ちる。


 苗木はすくすくと育ち大木になり、気付けば沢山の大木になり森になっていた。


 ある日、人族が一番大きな大木に頭を下げ祈りを捧げていた。


 大きな大木を中心に人族の村が出来、何世代にも渡り祈りを捧げられてきた。


 だが人族は姿を消してしまった。


 大きな大木は祈りに飢えていて、幾ら待っても人族は現れず何時しか魔物のような姿になり人族の元に向かう。


 人族を見つけると人族同士で争いをしていた。


 人族は魔物になった大きな大木を切り倒そうとする。


 人族はその魔物をトレントと呼び二度と祈りを捧げる事は無かった。


 トレントは諦めずドワーフ族、エルフ族、魔族、竜族あらゆる者に祈りを求め歩いた。


 しかし向けられたのは敵意だけ種族の英雄との闘いだけだった。


 英雄達を退けると最初の地に戻り祈りを捧げてくれる者を待ち続けた。


 トレントの苗木が大木になりトレントになって、何時しかその森はトレントの森と呼ばれるようになった。


「ほっほっほーこんなところかの」


「わー凄いね!僕もお祈りしてもいい?」


 僕は手を組んで目を瞑った。


「ほっほっほーもっともっと祈りが必要じゃの」


「今度僕の友達も連れてくるよ」




 次の日、教会に行ってドナとイチゴにおじいちゃんの話をした。


「凄い物語だね」


「本当の話か?」


「うんそれでね、おじいちゃんが闘ったっていう英雄は誰なのか知りたくて」


「それなら図書館で調べてみましょ」


「お前なぁ、おじいちゃんて」


 教会には図書館があり、伝記とか物語など昔の時代を記録した本が沢山ある。


 僕達は手分けして種族の英雄を探した。


「見つからない、ドラゴン討伐戦記に出てくる人は?」


「駄目ね、トレントと闘った記録が無いわね」


「あるわけ無いだろ!英雄達が討伐したならあるかも知れないが、トレントが英雄達を退けたんだぞ!そんなものが本になる訳無い」


 ちょっと残念だったけど、僕達は三人でトレントの秘密の冒険という演劇をする事にした。


 おじいちゃんの役は僕で英雄の役はイチゴに決まり、ドナは物語の説明と解説だ。


「僕が主役だ!ばっさ、ばっさと英雄達を退けるぞ!」


「俺が主役だ!ばっさ、ばっさとトレントを討伐するぞ!」


「私も応援するよ」

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