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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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 私は商業組合長室に遊びに行った。


 部屋に入ると商業組合長がチョコレートをこねこねしている。


「お姉様の為にお菓子をこねてるんです」


「あーそうか私の好きなチョコレートを作っているんだな」


「こねればこねるほど甘くなるんです」


「いっぱいこねてくれ」


「これから型に苺を入れて流し込みます」


「チョコレートを流し入れるんだな」


「机の上で型をころころ転がして行きます」


「そうだ!転がすほど甘くなる」


「開けますよ」


「おお、固まってるな」


「お姉様、食べましょう」


「ひんやりしてる、頂きます」


「美味しいね」


「口に入れたがもぞもぞしてるな」


「お姉様!それは虫です!」


「何?」


 ぎゃー!




 うーんうーん、はっ!私は夢にうなされていた、またあの夢か。


 今までのがっはっはーがっはっはーと言う夢は消え去り、新たな夢が私を襲った。


 私は夢で虫を食べてしまったようだ、寝巻きは汗でびっしょりだった。


 朝食を食べ支度をし冒険者組合に向かうと、冒険者達はまた何か噂しているようだ。


 私は冒険者組合長室に入り仕事をする事にした。


 こんこん


「お姉様!遊びに来ました!」


「遊びに来ただと!」


「そんなにびっくりしてどうしたの?」


「いやちょっとな」


「お姉様の為にお菓子を持ってきました」


「いらん!」


「え?美味しいのに」


「あ!すまんな、どうも疲れているようだ」


 ぱりっ「それとここでも噂が広がってるね」


「何の噂だ?」


 ぱりっ「運動会だよ」


「運動会だと?」


 ぱりっ「運動会の保護者リレーに近衛騎士団長が走ってたんだよ」


「近衛騎士団長と言っても子を持つ父だからな卑怯だ何だと言う話だろ」


 ぱりっ「違うよ」


 ぱりっ「近衛騎士団長が負けたんだよ」


「手を抜いたか距離の差があったんだろ」


 ぱりっ「全力で走る近衛騎士団長を後から追い越したの」


「それが噂で本当は全力で近衛騎士団長が追い越したんだろうな」


 ぱりっ「本当の話だよ」


 ぱりっ「お父とお母とお兄が言ってたから」


「なんだお前の家族は運動会に行ってたのか?」


 ぱりっ「うん、おちびちゃん達の応援にね」


「何!またデコ達か!だが近衛騎士団長に勝てる保護者とはどんな奴だ」


 ぱりっ「分からない」


 ぱりっ「私も聞いてびっくりしたの」


 ぱりっ「近衛騎士団長は身体強化魔法に風魔法を使って走ったって」


 ぱりっ「お父の話だと速く走るスキルも使ってるんじゃないかって」


「何だと?そんな奴を追い越したのか!化け物じゃないか!そんなそんな奴が保護者リレーにいてたまるか!…ぱりっぱりっとお前は何を食べてるんだ」


 ぱりっ「ポテトチップスだよ?」

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