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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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結末

 ジャンとランが走って来て、僕は体を起こし地面に座った。


 謝る僕の声を掻き消すようにジャンとランは大声を上げる。


「バトンを繋げなかった」

「やったぞ!一位だ!」

「やったわ!一位よ!」


 大歓声で良く聞こえない。


「デコが繋いでくれたぜ!」


「デコが最終走者に繫いでくれたわ!」


「だから僕はバトンを…繋いだの?」




 保護者リレーが終わり、お父さん達の居る場所に帰って来た。


「よく頑張ったな!」


「お父さんの声が聞こえたから頑張れました」


 お父さんと話をしてると、お母さんとお兄ちゃんと院長先生もおめでとうと声を掛けてくれた。


「それにしても速かったな、おちびが倒れるとほぼ同時に決まったからな」


「決まった?」


「前を走る二人の保護者を抜いて一位になったんだ」


「僕達が勝った?」


 僕が倒れるとほぼ同時に一位?


 僕は混乱していると生徒達のリレーも終わり、ジャンとランの教室が優勝して運動会も終わっていた。


 他の教室で生徒とその保護者から説明して欲しいと声が上がった為、理事長が対応した。




 我が校は自由と平和、生命の平等を想い種族や男女の別無く学ぶ事が出来る。


 保護者リレーでは生徒の家族であれば保護者として参加可能と明記されている。


 事前に生徒の家族である事を確認し、規則に触れる事無く保護者リレーを行ない、素晴らしい運動会にする事が出来た皆様に感謝しています。


 という声明を発表した。




 家に帰ると運動会の疲れもある中、ジャンとランはお菓子を作っていた。


「楽しそうだね」


 ジャンとランはチョコから苺を貰ってジャム作りをしている。


「僕も手伝うよ」


 自由奔放で何時もころころしているチョコも手伝ってくれた。


 苺ジャムが完成し型に苺ジャムを入れて溶かしたチョコレートを流し込むと、型を走りまわるチョコレート工房に取り付けてチョコが走る。


「チョコ、走るのが速いね」


「速く走って美味しい苺チョコレートを作るの」


 苺ジャム入りのチョコレートはとても美味しかった。




 負けたのか?一位になる筈だった。


 私は王の褒美として運動会の保護者リレーの参加を求めた。


「近衛騎士団長が保護者リレーだと!」と思われても構わなかった。


 離れて暮らす娘に父としての姿を見せたくて、先頭でバトンを受け取り最終走者で全力で走った。


 身体強化魔法、風魔法にスキル突破[敵陣を突き破る速さと力が二倍になる]を使い、文字通り敵陣を突き破った。


 そんな私が気付かない程の速さで追い越していた保護者がいた。


 其の者を野放しには出来ない、国が王が民が娘が危険だ。


 私が片を付けなければ…

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