専用
チョコがそわそわしている、こんなチョコを見るのは初めてだ。
「「「こんにちは」」」
「おちび達それとチョコ待ってたぞ」
「まわるチョコレート工房は出来てる、後はチョコ専用の部分を作るだけだ」
「俺も手伝います」
「おーおちび達来てたのか」
お兄ちゃんが現れると甘い匂いをぷーんとさせていた。
「お兄ちゃんはお菓子作りですか?」
「あー毎日毎日毎日ラングドシャ作りだ」
「商業組合長の為にですか?」
「良く分かったな」
「はいさっきラングドシャを持って商品登録して来ましたから」
「ランのラングドシャは一つ上の高みにあるって喜んでいました」
「あーこれで解放されるんだな、毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日だったからな」
「…」
出来たぞ!これがチョコ専用、走りまわるチョコレート工房だ。
走りまわるチョコレート工房?取っ手の部分に浅い桶が付いている。
底の中心に穴を空けて取り付け、桶を立たせた形になっていた。
「よし試運転だ!チョコ、この桶の中に入れ」
チョコは桶に入ると本能的に転がり始めると桶が回り出す。
「凄い!」
段々と桶が速く回って、ぶーんという音と桶ががたがた震え出す。
「危ねえ!」
どーん!
桶が外れてチョコは桶と共に壁に激突した。
「チョコ!大丈夫!」
返事は無く僕は慌ててチョコの元に向かった。
「チョコ!」
チョコが弱々しい声で何か言っている。
「チョコレート回っているの見えない」
「え?」
どうやら走りまわるチョコレート工房に不満があるようだ。
「チョコレート見ながら走りたい」
チョコの要望に応えるべくお父さんとジャンは試作を繰り返す。
ぶーん!どーん!
視界確保の為桶の底に穴を空けたり、硝子張りにしてみたが強度が足りない。
走りまわるチョコレート工房は木材で作られていた為、衝撃に弱く発火の可能性がある。
其処で、まわるチョコレート工房と桶を鉄にして増強したがチョコの力の前には無力だった。
「何か鉄より硬い物はないか?」
「ねぇ、チョコ何かないかなぁ?」
「これ」
チョコの目の前に何か出てきて、これが何か聞こうとしたらお父さんが話し出す。
「チョコこれ?何の鉱石だ?」
「これで作って」
チョコが鑑定する。
[鑑定結果]
オリハルコン(鉱石)
とても希少な幻の鉱石。
錬金魔法によってのみ金属に精製できる。
入手難易度S。
「お菓子の道具に幻の鉱石を使えって言うのか?だが俺には錬金魔法なんて使えねえ、これはチョコに返す」
そう言ってお父さんはオリハルコンの鉱石を手に取った。




