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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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登録

 避難訓練で学校が早く終わったので一度、家に帰って皆で商業組合に行く。


 お父さんに言われた事をジャンとランにも話し、登録する事になったからだ。


 実物が必要と言われたので僕とランは急いでお菓子を作った。


 そしてジャンがまわるチョコレート工房を抱えて持って行くと、チョコは羨ましそうに見ていた。




「「「こんにちは」」」


 僕達は元気良く商業組合に入り、受付で登録の話をすると別室に案内され、暫く待つと商業組合長が入って来る。


「おちびちゃん達、今日は登録しに来たと聞いたよ」


「はい、ジャンが作製登録でランが商品登録です。あとジャンとランの商業組合登録もお願いします」


「分かったよ」


 ジャンはまわるチョコレート工房の商品登録もした方がいいと言われたので言われるまま登録し、ランもお菓子を用意して登録を済ませた。


 次は工房に行ってチョコの道具をつくりに行こう。


「取り敢えずお菓子食べてゆっくりして」


 商業組合長がお菓子を用意してくれたので頂いてからにした。


「「「頂きます!」」」


 ばりっ


「何これ?」


「かったー」


「堅いわね」


 いつもラングドシャを食べているせいか思わず口に出てしまい、商業組合長が怒りに震えるかと思ったが妙に笑顔だ。


 何かある?


「これは商業組合が取り扱っている焼き菓子なんだけど堅くてね。其処でランのラングドシャを商業組合で取り扱いしようと思ってね」


「ありがとうございます」


「勿論利益の一割をランに支払うよ」


「本当ですか!やったー」


「ランには特別に二割を支払おうと思う」


「え!凄い!」


「その代わり商業組合だけで販売させて欲しいの」


「一割支払えば誰でもラングドシャを販売出来る筈じゃ」


「私が言いたいのはランが作ったラングドシャだよ?」


「私が作ったラングドシャ?」


「そう、ランが作ったラングドシャを商業組合だけで販売したいの」


「誰が作っても「変わらないと思っているでしょ?」


「私は焼き菓子に目がなくてね?お兄が作った物より一つ上の高みにあったよ?」


 やっぱり様子がおかしい。


 登録する時も皿の上のラングドシャに目の玉が付くんじゃないかくらい近付いて観ていて、別の皿の上にあったラングドシャを頭を右、左と揺らしながら観比べている。


 まさか!商業組合長の顔がランの顔に急接近し、このままじゃ危険だ!


「ラン!」


 ぎゃー!




 時を同じくして商業組合長室では。


 デコ達が登録しに来ると言うから急いで来たが、まだ終わってないようだ。


 皿の上に堅い焼き菓子と領主の館で食べたチョコレートがある。


 デコ達が持ってきたのだな?


 またあの味を味わう事が出来る、そう思いチョコレートに手を伸ばし、口の中に入れようとするとチョコレートから無数の目が出てきた。


「ぎゃー!」


 叫び声と私と契約してくれるよね?と言う大声が響いた。

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