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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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訓練

 僕はチョコを追って学校まで走り、校門を過ぎると大男が上半身裸で座っていた。


「すみませんチョコ見ませんでしたか?」


「チョコ?」


「はい、この間取りに行った抜け殻の魔物です」


「「ジャンに会いに来た」って言ってたぞ」


「チョコはお菓子を作る道具が欲しくてジャンの許可を貰いに来たんです」


「奪ったり襲いに来た訳じゃないのか?」


「そんな事しませんよ家族ですから」


「家族だと?」


「はい、みんなと一緒に暮らしてます」


「一緒に暮らしてるだと?」




「やっと防衛室に着いたぜ」


「随分かかったわね」


「みんな緊張感なさ過ぎだな」


「侵入者がいるかもしれないのにね」


「チョコも終わるまで避難しような」


「侵入者に襲われるかもしれないしね」


 職員並びに全校生徒にお知らせします、避難訓練は終了しました。


 各組ごとに教室に戻って下さい。


 繰り返しお知らせします、避難訓練は終了しました。


 各組ごとに教室に戻って下さい。


「お!終わったって」


「終わっちゃったの?」


「やっぱり避難訓練だったんじゃないか?」


「そうね悔しいけど私の推理は外れたみたいね」


「よし教室に戻ろう」


「戻りましょう」


 教室に戻ると先生は避難訓練の大切さを話してくれた。


「本当に火災や侵入者が現れても慌てないで速やかに避難出来るように行動しましょう、それでは大分早いですが今日の授業は終わりにします、また明日学校で会いましょう」




 あっ!ジャンとランが出て来た!


「デコ!どうしたんだ?」


「ジャンに話があってチョコと学校に来たんだ」


「そうなのか」


「ジャンきっと侵入者はデコとチョコだったのかも」


「そうだな」


「ランの推理は当たってたのかもな」


 ジャンとランは楽しそうに笑っていた。




 職員室では緊急職員会議が開かれていた。


「今回の事件について理事長はどうお考えですか?」


「がっはっはーどうもこうもねぇただの避難訓練だ」


「職員や全校生徒を危険に晒したのですよ」


「がっはっはー誰一人怪我もしてねぇし建物も壊れてねぇよ」


「これだけの事件を起こしておいて理事長に責任は無いと言うのですか?」


「がっはっはー最高の避難訓練だったじゃねえか!」




 そして理事長室では。


「お父様、今回はやり過ぎです、何処からあんな魔物を呼んで来たんですか?」


「がっはっはー今回は俺も肝が冷えたぜ」


「私が支援魔法を掛けなかったら大変な事になってましたよ」


「がっはっはー手加減されてたから支援魔法がなくても怪我しなかったろうぜ」


「魔物が手加減してたのですか!」


「がっはっはーあの魔物はS級の名持ちでちびの家族だ」


「S級?家族?」

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