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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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43/223

結果

 各審査員が五組に順位を付ける。


 一位が五点、二位が四点、三位が三点、四位が二点、五位が一点と点数を付けて得点が多い組が優勝だ。


「審査を行い結果が出ました」


「優勝は三つ寿園です!おめでとうございます」


 おー!三つ寿園!三つ寿園!と歓声が上がる。


「それでは各組の得点を発表します。優勝の三つ寿園22点、商業組合21点、八方亭16点、お菓子学院11点、最後の孤児院5点」


「よく頑張ったぞ!」


 温かい声が響いていた中、僕とランは作ったチョコレートを五個の型に入れて持って帰った。


 


 どうしようジャンに合わせる顔がないが直ぐにジャンの元に向かうと、まだ熱があるみたいだが少し元気そうに見えた。


 中々言い出せない僕に変わってランが笑顔でジャンに伝えた。


「ジャン負けちゃった」


「そうか」


「ごめん約束…」


「今度は三人で優勝しようぜ!」


 ジャンの言葉を聞いたら涙が止まらなくなり三人で泣いていた。


 


 次の日にはジャンは熱も下がり元気になっていて、三人でお菓子大会の事を話しているとジャンが不思議そうな顔になっている。


「ラン、結果が出る前に分かったんだろ?でもデコはチョコレートをちゃんと作った。幾ら失敗しても五点は無いと思うんだけど?」


「いいえ、あれは五点でもいい方よ。私が審査員なら0点もしくは失格よ」


「は?幾ら何でも酷くないか?デコが頑張って一生懸命作ったんだぞ」


 ジャンが僕を庇ってくれて恥ずかしくなった。


「ジャンごめん、頑張り過ぎちゃった」


「デコどういう意味だ?」


 僕は昨日作ったチョコレートを皿の上に置いた。


 がん!


「がん?このチョコレート変だぞ?湯気が出て…何か寒い冷気か?なんだこのチョコレート?凍ってるのか?」


「ジャン触らないでよ危険な物だから」


「どうなってる?お菓子じゃないのか!チョコレートが危険ってどういう事だ」


「これは人が食べられる物じゃないの。このチョコレートは鉄より堅いの」


「鉄より?堅いの?」


「私が見た情報はこのチョコレートはー270度で中の苺は絶対零度ー273度よ。院長先生の話では冬の気温は0度からー30度くらいよ」


「…デコ顔を赤らめてるんじゃないぞ!どうするんだこれ?」


「どうって、この魔物の殻で作った型に入れれば冷気が出てこないから」


「型が一個無くなったけど後四個あるから助かったぜ」


「ジャン、チョコレートは五個あるんだけど」


「…俺のまわるチョコレート工房が?もう二度とくるくる出来ないのか?」


「また魔物の抜け殻を取って来るから許して!」

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