苺
ドナとポチがイチゴに苺を沢山貰ったからって持って来てくれた。
「これ、お菓子に出来ないかな?」
「いいわね」
「苺も回してみようぜ!」
ドナは不思議そうにしていた。
「ねぇ苺を回すって?」
「まぁ見ててくれ」
ジャンは型に溶かしたチョコレートと苺を入れて、まわるチョコレート工房に取り付けると取っ手を回した。
「凄い!回ってる」
「面白いわね」
ドナとポチは回るチョコレートに夢中になって見ていた。
「よし!」
型を取り外しチョコレートを取り出す。
「じゃあ食べてみようぜ」
ジャンはあっという間に五個のチョコレートを作った。
かりっ「んもんもんも」声にならない。
チョコレートの甘苦さと苺の甘酸っぱさが合わさって、とんでもなく美味しいのと苺を丸ごと入れたので食べ応えがある。
皆んもんも言いながら食べてるから楽しい。
「んも苺んもんも」
「んもチョコんもんも」
「んも優勝んもんも」
「んも絶対んもんも」
「んも有名人んもんも」
僕達は、んも語でんもんも言いながら話をして笑っていた。
そして苺を買いにイチゴの家に行く事になった。
イチゴの家は苺農園をしていて今は収穫の時期だ。
「こんにちは」
「…なんだお前等」
「遊びに来たよ」
「今は忙しい、帰れ」
「イチゴの苺を買いに来たんだ」
「なら苺の収穫を手伝え」
「やったー苺狩りってやってみたかったんだ」
「遊びじゃない仕事だからな」
僕達は苺の狩り方をイチゴから教えて貰い、ひたすら苺を狩るのだった。
「どのくらい欲しい?」
「お菓子大会で使うから沢山欲しい」
「お菓子大会?なんだお前等知らないのか?お菓子大会は審査員が推薦した者しか出場出来ないんだぞ」
「ええ私がデコ達を推薦したから大丈夫よ」
「何を言ってるんだポチ」
「イチゴ本当よ」
ドナ様?それが本当ならポチは貴族の…
「申し訳ありませんでしたポチ様。苺は幾らでもお持ち帰り下さい」
「やったー沢山持って帰ろう」
「…」
孤児院ってこいつ等の事だったのか。
「おいそんなに持って帰っても腐るだけだぞ」
「え?」
「苺は傷みやすいからね」
「そんなー」
「イチゴはこの苺を捨てちゃうの?」
「お前なー捨てる訳ないだろ、煮詰めてジャムにするんだ」
「ジャム?ジャムって何?」
「これだ」
瓶に苺の色がした物が入っている。
「食べてみろ」
「甘い苺だ!美味しい」
皆で味見したら直ぐ無くなった。
「これも欲しい」
「条件がある、お前等の作ったお菓子を俺にも食べさせろ」
こうして苺とジャムを手に入れ、お菓子大会に臨むのであった。




