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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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S級

 朝早くに冒険者組合に行くと騒がしかったが最近はいつも騒がしい。


「おい!S級の魔物がいる場所に入って行ったドワーフがいたらしい」


「その辺りの天候が急変したから戦闘になったかもしれないな」


 え?ドワーフ?急いで受付に行くと大男が受付嬢と話をしていた。


「S級にちょっかい出す時は組合に知らせる筈だろ!そのドワーフの特徴は?」


「二刀の大剣を持っていたそうです」


「ドワーフが二刀の大剣だと!あのじじい」


「すみません」


「あ?なんだちびか、今日は遊んでやる暇はねぇぞ」


「あの今日は仲間を募集してS級の素材を取りに行く予定なんですけど」


「S級の素材だぁ?」


「すみません」


「今度は誰だ」


「助けて下さい親方が一人でS級の素材を取りに」


「S級の素材?」


「お前等ちょっと来い」


 僕達は大男に首根っこ掴まれて個室に連れて行かれた。


「ちびのせいで、じじいがS級の素材を取りに行ったんだな」


「違います、僕が仲間を募集して取りに行く筈だったんです」


「がっはっはー分かった時間がねぇ、ちび今から行くぞ!」


「はい」


「お前は家に戻れ」


「でも」


「俺とちびで十分だ」


「はい」




 ああ体当たりされて入口まで飛ばされてしまった、まだ何とか動けそうだが体を回復させる為に少し座り込んで休んでいた。


「お父さん!大丈夫ですか!」


「おちびか俺は大丈夫だ」


「良かった!心配しました」


「すまんな素材を取り損ねた」


「次は僕が行きます」


「おちび一人じゃ無理だ」


 僕はお父さんを見つけて駆け出したが大男はゆっくりお父さんに近付いた。


「一人じゃねぇぞ、じじい!」


「じじいだと!誰に物を言っている」


「じじいに物を言ってるんだ、じじい!」


 何故、若造がここにいる?


「俺はちびの冒険仲間だ」


「ちび素材を集めてさっさと帰るぞ」


「待て俺も行く」


「じじいが居たら足手まといだ」


「なんだと!」


「どうなっても知らんぞ」


 どういう事だ、おちびより俺が邪魔だと言うのか?

 

 歩いて抜け殻の場所に戻って来ると、手を伸ばす前に辺りが急変して奴が姿を現した。


「人族の仲間まで連れて来たか、懲りない奴だ」


「初めましてデコです。この抜け殻が欲しいのですが」


「主は何と取引するのだ?」


「取引ですか?何も持って来て無いです」


「なんだと!我を侮辱するか!今度こそ生きて帰さぬ」


 まずい奴の体当たりに当たったら、おちびの体など粉々になる。


「おちび!俺が盾になる、奴の体当たりを防いでやる」


 だが体が思うように動かない。

 

 前回の闘いで身体に深刻な被害を受けたからか、おちびの前に出る事が出来ない


「体が動かねえ、若造!おちびを護ってやってくれ」


「がっはっはーだから足手まといだって言ったんだ」


「若造、笑ってる場合じゃ…」すると、おちびは抜け殻を物色し始めた。


 俺は抜け殻に触る事も出来なかったのに、奴も動く気配は無い。


 何が起った?

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