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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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魔物

 話が聞こえてきてS級の魔物の素材が必要らしいが、取り敢えずお菓子を持ってお父さんの所に行く。


 お父さんが頭を抱えていがこういう時はお菓子を食べて落ち着いた方が良い。


「あら?いい匂い」


「お菓子を作りました、お母さんも食べて下さい」


「ここじゃなんだから休憩室に行きましょう」


 作業場で働いてる人全員が手を止めて休憩する事になったがお父さんの足取りは重く、皆お菓子を食べ始めるがお父さんは食べようとしない。


「お父さんお菓子」


「悪いなおちび達お菓子を食べる気分じゃねえんだ」


「魔物の素材の事ですか?」


「ああ俺一人じゃどうにもなんねえ」


「僕も冒険者組合に行って仲間募集して討伐しようと思います」


「こん餓きゃー!」


「親方!」

「あなた!」



「言っていい事、悪い事がある、お前に何が出来る」


「はい、だから僕はみんなの力を借りたいんです」


 怒号を浴びせても怯みやしねえ。

 

 こいつの意思は成し遂げる強い心があるという事か。


「あっはっはーあっはっはーすまんな俺の負けだ、俺もお菓子でも食うか、ん?お菓子は何処いった?」山盛りのお菓子は既に消えていた。


「お前等!全部食いやがったな!」


 僕達はこの後、家に帰り明日は冒険者組合に行く事にした。




 工房では。


「母さん魔物の情報は?」


「とても大人しい魔物のようです、人の言葉が解ると言う話を聞きました、もしかすると名持ちかもしれません」


「絶望的じゃねえか」


「はい、ですが素材は魔物が脱皮した透明な殻なのです」


「だが脱皮するまで待ってられん」


「魔物が興味を示して取引してくる可能性もありますが失敗したら…恐らく」


「やはり、おちびにやらせる訳にはいかない、すまんな母さん」


「はい」


「俺の装備を持って来てくれ」


「はい」




 日が昇ると魔物の素材を求め旅立つ。


 場所はこの先か?こんなに近くにいるとは思わなかった。


 本当に大人しいようだな。


 進んで行くと魔物の脱皮の抜け殻があった。

 

 よし!辺りに魔物の気配は無い。

 

 抜け殻に手を伸ばすと辺りは一変し、晴れていた空に霧が立ち込めた。


「其処の人族、我の物を奪うつもりか?」


 気付くと目の前に巨大な虫がいる。


 まん丸な形で目のようなものが無数にある。


「貴方の抜け殻が欲しい」


「なんだと!我の物が欲しいだと!」


「これと取引したい」


「これはドワーフの王冠、主はドワーフ族であったか」


「だか我には必要の無い物」


「こちらもこれ以上の物は無い」


「生きて帰れると思うな」


「かかってこい!」


 交渉は決裂し闘いが始まった。

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