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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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28/223

 僕達は商談を終え芋の入った袋を両手に持って商業組合の椅子で休憩している。


 幻の食材を持って来た事を知られると身の危険があると言われ隠す為にただの芋を持たされた。


「裏でこそこそ何してたんだ?」


「芋だ!このちび大量の芋を持ってるぞ」


「本当に芋を鑑定したのか?」


「まさか最高級食材なのか?」


 ざわざわ騒がしくなり、にやにや顔の人が近付いて来てる。


「芋を一つ分けて貰えませんか?」


「はいどうぞ」


 芋を掲げると鑑定と叫び芋の鑑定結果が現れる。


 [鑑定結果]

 いも(食用)

 ただの芋、普通の食材。

 入手難易度E。


「ぷっぷっぷー貴方は最高級食材と偽り普通の食材を持って来たのです」


「すみませんでした」と僕は素直に謝った。


「なんかあのちび元気無いな」


「自信満々のちびじゃないな」


「普通の食材だから落ち込んでいるのか?」


「何かあったのか?」


 僕は少し落ち込んでいた、ここで幻の食材だと言って有名人になりたかったのに。


「デコ我慢しよう」


「はい」


「じゃあ家に戻ろう」


「はい」




 皆に作戦が失敗した事を話した。


「松茸祭りも飽きたから今日は芋祭りだな」


「そうね芋でお菓子作るわよ」


「芋料理を作りましょう」


「みんなー」


「あら あら」


 料理をして芋祭りが始まった。


 院長先生の作る料理は全部が美味しく、芋を食べ終えるとランがお菓子を作ってきてくれた。


「これ松茸チップスみたいだね」


「うん、これはポテトチップスって言うのよ」


 ぱりっ「美味しい」


 ぱりっ「うまー」


 ぱりっ 「美味しいですね」


 ぱりっぱりっぱりっぱりっ「助けて手が止まらないわ」


 お嬢さんの食べっぷりが凄い。


「ラン無くなっちゃう」


「ポテトチップス一緒に作ろう」


「俺も作るぞ」


「デコ、ジャンやるわよ!」


「「おー」」




「ふー」と一息ついて、漸くお嬢さんの手が止まった。


「強敵だったな」


「そうね」


「私だけこんなに食べちゃって」


「ポテトチップス作るの楽しかったから大丈夫です。それにしてもラングドシャ以上かもしれないね」


「俺も思った、ランはまた凄いの作ったな」


「みんなのおかげよ」と照れ笑いしていた。


 芋祭りが終わり、これからどうするか話し合ったが良い話は出なかった。




「お疲れ様です。予定通りに到着しました」


 馬車を降りると領主が出迎えていて、挨拶を終えると明日から視察をすると言って館で休む事にした。


 今回は美味しい物が食べられるかなとわくわくしていた。


「失礼いたします。お飲み物とお菓子をご用意しました」


「ありがとう」


 ばりっ「うん美味しいね。このお菓子は?」


「はい、商業組合で取り扱っている焼き菓子です」


「これなら美味しい物が期待出来るね」


「ありがとうございます。では失礼いたします」


 んー明日が楽しみだわ。

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