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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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商業組合

 松茸を売るなら冒険者組合より商業組合の方が良いだろうと助言してくれた。


 次の日、ジャンとランは学校でお嬢さんは松茸採りだ。


 院長先生にも事情を話し一緒に商業組合に来ている。


 冒険者組合で慣れているから院長先生には椅子に座って待っててもらい、僕は受付に向かった。


「食材を売りたいんですけど」


「商業組合で食材を売買するには、ある程度の品質と量が必要です」


「最高級食材でもですか?」


「最高級食材ですと、ある程度の品質と一つから売買する事が出来ます。後、商業組合では信用が無いと売買する事は出来ません」


「信用が無い場合はどうしたらいいですか?」


「信用出来る方の紹介状が一般的です」


「信用出来る方って?」


「商業組合に登録してる方、地位の高い方です」


「分かりました、ありがとうございます」


 院長先生と相談してると声が聞こえてくる。


「あのちびは高級食材を売るつもりか?」


「芋を高級食材と勘違いしてるんだろ?」


「違うぞ、芋を最高級食材と勘違いだろ」


「芋一つ握りしめて来そうだな」


「腹いてぇ、笑わせないでくれ」


 周りの人は大爆笑しているが冒険者組合でも同じだったから気にしないようにする。


「院長先生、商業組合に信用のある人いますか?」


「どうでしょうか、商業組合に登録してる人でもデコに信用が無いと紹介状を書いて貰えませんからね。地位の高い方は信用を大事にするからデコには無理でしょう」


 にやにや顔の人が僕達に近付いて来た。


「話は聞かせて貰いました。私が紹介状を書いてあげましょう」


「お願いします」


「芋を最高級食材としてお売りになるようで」


「…」


「ぷっぷっぷー」


「がっはっはー」


 にやにや顔の人の足が宙に浮いている。


「ぷっぷっぷ?」


「がっはっはー」


 大男が後ろから、にやにや顔の頭を片手で掴んで持ち上げていた。


「がっはっはーちびは紹介状が欲しいのか?」


「はい」


「こいつの紹介状だ」


 にやにや顔の人は手をぷるぷるさせて何かを書いていて、僕はそれを受け取り受付嬢に渡した。


「最高級食材の売買だと、この方の紹介状では不十分です」


「何だよ、じゃあ俺が書いてやるよ、ほら」


「はい」


 僕はもう一度、紹介状を渡した。


「これで商業組合での登録と最高級食材の売買が可能になりました」


「ありがとうございます」


「がっはっはーじゃあな、ちび」と言うと椅子ににやにや顔の人を置いて去っていった。


「デコ!大丈夫?大男が居たけど何もされなかった?」


「大丈夫です」


「最近見ないと思ったら商業組合に出入りしてたのね。デコは気を付けてね」


「それより例の物は?」


「ごめん何故だか見つからなかった」


「じゃあ、これから一緒に行きましょう」


「うん」

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