有名人
「加護を解放しないで魔法が使えると分かれば最悪、命を狙われる恐れがあります。だから魔法は禁止です」
「そんなー」
「神の使徒だと思われるかもしれないしな」
「命を狙われるかもしれないのよ」
「早く加護を解放するしか無いだろうな」
「それだ!」
流石お嬢さん!でも可愛い妹って何処にいるのかな?
「今までの話からして本当の妹じゃないと解放されない気がします」
「僕は可愛い妹を捜す旅に出ます」
「無闇に旅に出ても見つからないと思うぞ」
「有名人になれば可愛い妹の方から来てくれるかも」
今、僕に出来る事は頑張って有名人になろうって事でいいのかな?
「みんなも手伝って」
「「「「もちろん!」」」」
「早速何だけど有名人って何をすればいいの?」
「「「「…」」」」
「イチゴー待ってたよー」
「何だよお前」
「イチゴって物知りだよね?」
「お前よりはな」
「デコ紹介してくれよ」
「僕と一緒に教会で学んでるイチゴだよ」
「「「よろしく」」」
ジャン、ラン、お嬢さんもそれぞれ自己紹介した。
「有名人になるにはどうしたらいいかな?」
「とうとう頭が可笑しくなったか」
「イチゴ真面目な話なの、教えて」
「はい、名前を覚えて貰う事が大事です。名前を覚えて貰う為には誰もやった事が無い事や目立つ事をして興味を惹く事です」
「それはどんな事でもいいの?」
「お前にそんな事が出来る筈無いけどな」
「松茸を冒険者組合に持って行くのはどうかな?」
イチゴの顔がぴくりと引きつったと思ったらやっぱり睨まれた。
「松茸だと?」
「まだ家にあるから」
「俺に冗談を言うとはな、話は終わりだ」
「デコあれ持ってるでしょ、イチゴにあげて」
「お前と話す事は何も無い、帰れ」
ドナの部屋で皆で食べようとしたら怒られた、食べてる場合じゃないとか。
「イチゴお菓子持って来たんだけど」
「お菓子で釣ろうとしても無駄だ」
「そのお菓子は私の加護の恩恵で作った物よ」
「何!」
加護の恩恵で作られた物の価値は計り知れないし、食べなければ一生後悔するかも。
「一つだけ食べてやる、薄く切った食材を油で揚げた物のようだな」
かりっ!「この香りこの食感これがお菓子かと疑ったがこれは美味い」
「ちょっと!」
「あれ?もう無いぞ!」
「全部食べないでよー」
「…すまん、これは何て言うお菓子だ?」
「これは私が加護の恩恵で作った松茸チップスよ」
「何!お前、本当に松茸を持ってるのか?」
「だから言ったでしょ!」
「お前、何か怒ってないか?」
「僕達のおやつ!」




