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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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222/223

 姉さんに呼ばれ魔物の住処に再び訪れたが、すんなりアスレチックパークの施設まで辿り着く事が出来た。


 招待状に書いてあった通り、武器を所持していなかったからだろう。


 やはり、あのトレント達は私が持っていた短剣に反応していたんだと思い返していると食堂で注文したお茶とお菓子が運ばれて来た。


 抹茶をふんだんに使用したラングドシャというお菓子を食べると、抹茶の味と香りが口いっぱいに広がる。


 そして、玉露を啜ろうとすると中に苗が入っていて、あの時の記憶が蘇るが口を付けようとした瞬間に意識がなくなった。


 目を覚ますと寝床に寝かされていて玉露を飲もうとした先の記憶が無いのは背後から魔法攻撃を受けた可能性がある。


 しかし、あんな公衆の面前で私に気付かれず魔法を使う奴がいるのか?そんな事考えながら食堂で食事をしていると姉さんの姿が見える。


「姉さん!」故郷を離れた時から変わらずにいる姉さんを見て笑顔と涙が出ようとした時、姉さんの肩にいる者を視界に捉える。


 あれ?あれは?玉露に入っていた苗じゃないか?と混乱すると姉さんから紹介される。


「家族のミドリだ。食べようとするなよ?」


「え?」その瞬間、頭を全回転させ全てを理解し、昨日もミドリを食べようとした私を攻撃したのは姉さんだと…


 そして、動いているミドリを見て魔物に魂を売ったのでは無く家族になっていたのだ。


 積もる話もしないまま姉さんがミドリの為に茶畑を作って欲しいと切り出してきた。


 今は夏季お菓子大会の真っ最中で、美味しいお菓子を食べてからと言うと、無情にも大会は既に終っていると告げらる。


 招待されたのは夏季お菓子大会では無く畑仕事だと気付き落胆していると姉さんが何かを注文する。


「抹茶ソフトクリームだ」と言って私に手渡されたお菓子を一口食べると冷たくて甘い抹茶が押し寄せてきた。


 これを食べるには私の力が必要だと言われ、茶畑を作れば私の抹茶を奪われる事も無くなるだろうと考える。


 しかし、茶畑はあの環境でなければ良い茶葉が採れない。


 取り敢えず土を調べてから出来るか出来ないかを判断しようと案内された場所に行くと、そこはトレント達の溜まり場だった。


 まだ少しどきどきするが襲われないと分かれば可愛い者達で、走り回っているせいか土が耕されている。


 土を手に取ると魔力を帯びていて、今まで以上の茶葉が採れる予感を感じさせ、植え付けの時期は過ぎているが問題ないだろう。


 あの時から実験用に持ち歩いている苗をお茶に入れるのでは無く、畑に植えて様子を観るのだった。

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