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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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220/223

投票結果

 僕は心が折れて無意識に個人戦を投げ出そうとしていたが、持ち場に戻ると観戦者達の列が出来ていた。


 そうだ僕はまだ負けていないと奮い立たせて、桜餅アイスを作り観戦者達を捌き切り一休みしていると妙な歌が聞こえてくる。


 観戦者達は歌が聞こえる方に集まり出し、僕も惹き込まれるように足が向かう。


「夏の炎天下〜貴方が求めたのは冷たいアイス〜」


「一口食べると〜貴方の中で溶けちゃうぞ!」


 お菓子を作りながらアイスの歌を歌っているのを見て衝撃が走り、放心状態になっていると僕の為に作ってくれたお菓子を手渡される。


 夏の炎天下でくるくるに巻かれたアイスに、貴方は焦らせて少し溶けた頃に食べるのが好きよねと問い掛けられているようだった。


 僕は鼻歌を歌い巻かれたアイスを口に咥えながら持ち場に戻ると、また観戦者が列を成していて気付けば鼻歌を歌いながら桜餅アイスを作っていた。




「それでは個人戦の投票の集計が終わりましたので順位を発表します。一位に輝いたのはソフトクリームを作ったラン選手です!」


 歓声と拍手で優勝者が称賛されると次に二位の発表が行われる。


「二位に輝いたのは圧倒的な実演を見せつけたジャン選手です!」


 ジャンとランに勝てなかったが実際に二人のお菓子作りの総合力は群を抜いていて、美味しいだけじゃなく楽しませる事も大事なんだと痛感させられた。


 夏季お菓子大会は閉会を迎え、秋季お菓子大会の開催の発表がされると自然と闘志が燃え上がっているのを感じた。




「無事に夏季お菓子大会を終える事が出来ました。大会委員会並びに関係者の皆様に感謝申し上げます」


 俺は枝切りの仕事を終えて大会委員長から労い言葉を掛けられると、並べられた料理に手を付ける。


 会場となったアスレチックパークの従業員も別館で行われている打ち上げに参加していた。


 一位を取ったソフトクリームって奴を食べる為に来てみたが、そんな物は何処にも見当たらない。


 代わりにちびを見つけてソフトクリームが食いてぇと直談判した甲斐があり、お菓子がある食堂について行った。


「…こちらにどうぞ」


 何時もの対面厨房の席に座り少しすると箱のような物を持ったちびが現れる。


 その箱を専用台に載せ準備が整ったらしく、どのくらい食べるのかと聞いてきた。


「てんこ盛りだ」


 俺はてんこ盛りの恐ろしさを知っていたがステーキ程じゃないだろうと強気に出る。


 箱の下の方から見覚えのある色合いの物が出てきて、焼き菓子のような物を容器代わりにして回しながら積み重なるように巻き付けていく。


 そして、あれの長剣が出来上がり戦慄が走った。

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