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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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報告と連絡

 鍛冶大会が終わりドワーフ王国から帰って来たので、お父さんの工房に行き結果を報告する。


「予選敗退だと?」


 武器以外は選考対象外だったらしいと話をすると、お父さんは呆れていた。


 正直、ミスリルの板で勝ち進める程に甘く無いというのが僕の印象だったが、美味しい肉を焼けるだけで十分に満足だ。


 次は冒険者組合に行き、頼まれていた玉露を依頼主に手渡す。


「ご苦労だったな」


 僕は依頼主に両親の言付けを伝えると、お茶の収穫時期に行ってみるか?とミドリに話し掛けていた。


「それで特に問題は起こさなかっただろうな?」


 帝都で肉とお菓子を食べて、ダンジョンに行ってドワーフ王国で鍛冶大会に出場して帰って来ただけですと伝えた。


 報告と連絡を済ませて家に帰ると、夏季お菓子大会に向けて僕はステーキを焼きながらジャンとランの相談に乗っていた。


「夏に食べたい物か?」


「冷たい物じゃない?」


 かん!かん!かん!「……」


 僕が全然考えていない事がばれてジャンにミスリルのへらを奪われてしまった。


 帝都の肉焼き店でへらを使って焼いているのを見て、ドワーフ王国の親方の工房で作ったミスリルのへらだ。


 ジャンは面白いと言って、かん!かん!かん!とへらで遊びながらステーキを焼いていると声を出す。


「まぜてアイス工房を覚えた!」


「え?」


「ジャン!凄い!」


 ステーキを焼いて覚えたの?とジャンの才能に驚きを禁じ得ないし、アイスって何だろう?


 ジャンはお父さんの工房に行くと行ってランと一緒に出掛けてしまった。


 もしかしてアイスとは肉の事で混ぜ混ぜして作る料理かなと予想し、肉を細かく切り下味を付けてミスリルのへらで混ぜ混ぜしてみる。


 肉の団子が出来上がり、ミスリルの板を熱して両面をこんがり焼き上げて肉焼き用の塩だれを掛けると完成した。


 ジャンとランが帰って来て夕食に僕が予想したアイスを出してみると、ランが美味しそうなハンバーグね!と言った。


「アイスじゃないの?」


「アイスは魔牛乳などを凍らせたお菓子よ」


 肉じゃなく魔牛乳だったなんて…これが天才と凡人の差だと思い知らされる。


 僕は一人落ち込んでいると家族の皆はハンバーグを美味しいと食べてくれるので救われた気分になり、懲りずにまた予想する。


 魔牛乳を凍らせた、暑い日に食べたい甘くて冷たいお菓子。


 皆がアイスを食べる為に暑い夏を待ち焦がれる、そんな日が来ると信じて止まないと…


 しかし、この予想は後に冒険者によって覆される事になるのであった。

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