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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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最高傑作

 ドワーフ王国を出入する門は初代ドワーフ王が作り上げた最高傑作で、ミスリルで作られている。


 長い争いの歴史の中でもこの門が破られた事は無く、国を護ってきた難攻不落の要塞と言わしめて来た。


 俺は小さい頃から、そんな門を見て育って来て、何時かはこのミスリルの門を超えるくらいの物を作りたいと思っていた。


 鍛冶職人になり腕を磨くにつれミスリルの門の偉大さを実感すると、超えるどころか並ぶ事さえ叶わなかった。


 ミスリルの剣でミスリルの鎧に斬りつけると傷を付けたり斬り裂く事は可能だが、初代ドワーフ王のミスリル精錬は群を抜いていて、ミスリルの剣でもミスリルの門に傷一つ付かなかったという。


 分厚いミスリルの門の前では、如何なるミスリルの武器を持ってしても破壊する事は不可能だと知った。


 ミスリルは魔法に弱いとされているが魔力を供給する事によって魔法耐性を上げる事が可能な為、魔力が高い兵士達が門番に当たっている。


 物理攻撃と魔法攻撃に耐える最強の門がドワーフ王国のミスリルの門だ。


 国を出るには行商に出る等の理由を付けて通行するしか無かったが、国に武器を卸していた職人が失踪した事により警備が厳重になった。


 失踪した職人の後釜として俺が武器を卸す事になり、国から出るには強行突破するしか道は無い。


 ちび達と協力して門が開いた時に、あの木剣を使い兵士を退けて脱出する事が出来るかも知れない。


 最悪、ちび達と家族だけでも逃さなければ…


 門の近くで身を潜めているとちび達がやって来て話し合う。


 二台のソリを連結させて乗り込み、門が開いた時に通り抜けるという作戦だ。


 ちびの話だとソリに魔力を込めれば物凄い速さで滑走出来ると疑わしい事を言うが不安は無かった。


 門が開きソリに魔力が込められると一気に加速する。


 俺は最後尾に乗り家族を支えていたが命より大事な金槌を落としそうになり、反射的に金槌を拾おうとソリから転げ落ちてしまう。


「俺に構わず突破しろ!」


「大丈夫です。乗って下さい」


 ソリは止まり異常事態に気付いた兵士達が集まり門も閉じてしまった。


「終わりだ」


「乗って下さい。突破します」


 ちびの自信の漲りが俺をソリに乗せると、再び物凄い速さで滑走を開始し兵士達に突っ込んで行く。


「ぶつかる!」


「ぶっ飛ばします」


 ちびの言葉通り兵士達をぶっ飛ばし難攻不落の門に迫る。


「駄目だー!」


「親父ー!」


 ちびの言葉に親父が反応してソリの先端に立つと、そのままミスリルの門に激突した。

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