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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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帝都近郊のダンジョン

 無事に冒険者実技試験を終えた僕達は帝都近郊のダンジョンに向かっている。


「あの試験官は生きてるんだろうな?」


「大丈夫です。ぶっ飛ばすのは慣れてますので気絶する絶妙な力加減でやってます」


「しかし、このソリって乗り物はすげぇな。もうダンジョンに着いちまうぞ」


「ソリで移動して早めにダンジョンを攻略しましょう」


 二台のソリで滑走しているが親父と冒険者が一緒に乗り込んでいるので、みちみちになって窮屈そうだけど我慢して欲しい。


 冒険者の案内でダンジョンに辿り着き入り口で受付を済ませると、今度は雪舟のソリを先頭に再び滑走を始める。


 ダンジョンには冒険者が大勢いるが雪舟は華麗に滑り抜けて行くと親父達も華麗に後を付けた。


 其処で冒険者から道が違うと指摘されるが雪舟は我道を滑り、気付けば最深階に来ていた。


「信じられん。こんな抜け道が合ったなんて」


「どうやらボス部屋に着いたみたいです」


 一時停止して冒険者が作戦を立てようと言った時にはもう部屋の中に入っていた。


 待ち構えていたのはミノタウロスだったが冒険者が顔を青褪めて話し出す。


「変異種だ」


 辺境の街近郊のダンジョンで見るミノタウロスより弱そうなのは武器を装備していないからか?


「ちび!逃げるぞ」


 強いか弱いかなんて当たってみないと分からないので雪舟に任せて当たりに行くが僕の予想した通りかなり弱い。


「ミノタウロスは何処に消えた?」


 何故なら肉の量がかなり少ないからで強い個体程、美味しい肉が沢山落ちるのを経験で知っている。


「肉が落ちている?」


 僕はソリを降りて、ちまっと落ちている肉を拾い溜息を付くとソリに乗り込みボス部屋にある奥の部屋に行く。


「ダンジョンコアだ」


 その部屋には台座の上に綺麗な丸い玉が置かれていて、冒険者の話しではダンジョンコアがモンスターを生み出す源となっているらしく、これを手に入れた者はダンジョンを支配出来るが一生ダンジョンから出られないという。


「ダンジョンコアに触れるなよ」


 ソリが近づくとダンジョンコアが長い舌に巻き付けられ宝箱の中に収まる。


「ミミック!」


 キャンディがダンジョンコアを食べてしまったが何事も無かった様にソリが滑り出しダンジョンから出て来る。


「ダンジョンから出られた?」


 キャンディにはダンジョンから出る事を許された幻の宝箱という鑑定結果が出ていてダンジョンコアを食べても大丈夫な様だ。


 戦利品はちまっと落ちたミノタウロスの肉とキャンディが食べたダンジョンコアだけだった。

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