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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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202/223

出場条件

「何だと!製作した者が居ねえと出場出来ねえだと!」


 ドワーフ王国の突然の発表で当初は製作者の出場は不問としていたのでお父さんは怒っていた。


 折角、冒険者に依頼して肉焼き用ミスリルの板を鍛冶大会に持ち込む筈だったのだが…


「誰かちびを連れてドワーフ王国に行ける奴はいねえか?」


 ドワーフ王国迄の道のりは危険で信頼出来る護衛が必要で有り、第一に僕自身が長旅に耐えられるだろうかと心配していた。


「私が行こう」


 そう名乗りを上げたのは、アスレチックパークの管理人のおじさんで枝切りの仕事は他の者達でも賄える様になったらしい。


 管理人のおじさんの護衛能力は雪当て大会で実証済みで、あの時は氷の剣を使用していたがお父さんが錬成した剣を装備すれば僕に攻撃が当たる事は無いだろう。


 ドワーフ王国に行く事を院長先生に話し了承してくれたので直に準備に取り掛かると、雪舟の瞳が眩しく一緒に行く気満々だ。


 ここからドワーフ王国迄は30日ほどだそうで僕の剣術学校の仕事やアスレチックパークの仕事を暫く休むと伝えて冒険者組合長にも話をすると、次いでに弟の所に行って玉露を貰って来て欲しいと言われた。


 出発の朝を迎えソリにはチョコと鮭ノ介とキャンディが既に乗り込んでいて、僕もソリに乗ると雪舟はきらきらした瞳でアスレチックパークに行き、ソリを持ち出していた管理人のおじさんと合流して国境に向かう。


 アスレチックパークを出ても歩くよりソリに乗っている方が速かったのでそのまま進むと、あっという間に帝都に着いてしまい予定より大分速い到着になったが食事する為に休憩する事にした。




 帝都には様々な店が建ち並んでいて僕が目を引いたのは肉焼きの店とお菓子の店だ。


 先ずは肉焼きの店に入ろうとするが肉を食べたい者達が列を成して並んでいるので僕達も並ぶと、如何にも冒険者らしき風貌の者が話を掛けてくる。


「お前等も噂を聞き付けて肉焼きを食べに来たのか?」


「いいえ。たまたま通りかかっただけです」


「ここの肉焼きはなミノタウロスというモンスターの肉を使ってるんだぜ」


「ミノタウロスですか…」


 ミノタウロスと聞いて少しがっかりしてしまったのは何時も食べているからで違う肉が食べてみたかったのだ。


「ちびは元気無いな。もう少しでミノタウロスの肉が食べられるんだぞ!」


「正直、ミノタウロスの肉は美味しいですが食べ慣れてしまったので…」


「ちびが飽きる程食べられる肉じゃねぇぞ。親父がどうせ普通の肉をミノタウロスだと言って食べさせているだけだろ」


 管理人のおじさんを見ながらそう言われたので旅中は親父と呼ぶ事にしよう。


 そして、冒険者の順番が来たと同時に「ミノタウロスの肉は完売しました」と言う知らせを聞くのであった。

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