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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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きのこ

 ジャンとランの学校が休みなので朝からきのこ採りに行く事になり、院長先生も行くと言い出したのでびっくりした。


 沢山きのこ食べたいのかな?


 僕達だけで行くのは危険なので冒険者組合に寄って仲間を募集する事にした。


「うわーすげー」


「初めて来たけど、どきどきするわね」


「みんなは椅子に座ってて。僕が募集してくるから」


 何時ものように騒がしく掲示板に、きのことり、なかま、ぼしゅう、デコと書き込んで皆の所に戻った。


「昨日の今日でまた来たぜ」


「あいつの胆力だけは認めるしかねぇな」


「デコって野郎は何処だ。きのこ採りだと?舐めてんのか?」


「おいデコお前を呼んでるぞ」とジャンが青褪めた顔で言ってきた。


 僕は手を上げて「ここです」と応えると「餓鬼がぁ」と僕達が居る机を叩いた。


「きのこ採りだと?てめぇに、きのこが分かるのか?毒きのこだったらどうすんだ?」


「昨日、食べたので大丈夫です」


「昨日、食べただと?食中毒になりてぇのか!」


「あのちび手にきのこ持ってたな」


「査定に出せば笑われる事はなかったのによ」


「食べる気満々だったんじゃねぇか?」


「只者じゃねぇな」


 冒険者達がデコの話で騒ぎ出したが一人の冒険者によって静けさを取り戻した。


「私が食用きのこだと確認しました」


「何だと?お前に分かるのか?」


「鑑定道具を使いました」


「何!そんな高価な物を餓鬼の為に使っただと!」


「仲間ですから」


 僕はお嬢さんに「ありがとうございます」とお礼をして、一緒にきのこ採りに向うのだった。




 冒険者はあらゆる事態に備えて行動しなければならない。


 前衛は右に僕、左にお嬢さん、後衛は院長先生を中心に右にジャン左にラン、完璧だ。


 街を出る前に声を掛けられ軽い挨拶をする。


「今日は随分大勢だね」


「皆で手を繋いで楽しそうだね」


「気を付けてな」


「おはようございます、ありがとうございます」


 薬草が採れる場所を抜け毒消し草が群がっている場所に向かう。


 いや雑草があった場所だったなと僕はいつものように両手で掻き分けながら進む。


「着きました」


「おー凄い。きのこだ」


「わー。きのこがいっぱい」


「あらあらあら」


「きのこの…山だわ」


 直ぐに鞄や籠はきのこでいっぱいになった。少し早いけど帰る事にした。


「帰ったらきのこ祭りしよう」


「「賛成」」


「良いですね」


「…」


「家できのこ祭りするんですけど一緒に行きませんか?」


「行く!」


 冒険者組合を通り過ぎ家に帰って来た。




 その頃、冒険者組合では。


「そろそろちび達が戻って来る頃だろ?」


「何でお前がそわそわしてんだ?」


「いや実はきのこ。好きなんだよ」


「今が旬だからな」


「塩を振って直火で焼くだけで…」


「俺も食いたくなってきた」


「きのこを採って来て査定に出すだろ?その時ちびに売って貰おうと思ってな」


「あんだけ笑ってた奴に売るとは思えないけどな」


「査定の倍出そうと思ってる」


「本気か?」


「本気だ」

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