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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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辺境の街

 辺境の街は魔物を監視する為に造られ、その危険性から冒険者意外は近付こうとする者は居なかった。


 街に入るなり旅人や商人の姿を目にするのは安全が確保出来ている証拠でもある。


 状況を確認に領主の処に赴こうとしたが今は忍びで来ている為、街人に聞く事にすると変な生き物がソリを引いている。


 噂で聞いていたが実際に目にすると驚きを隠せないしソリに幼子が乗っているのもまた驚きだ。


 流石は魔物の街と噂されるだけあるが脅威は感じないし何より楽しそうにしているが、変な生き物より幼子の方が元気が無いのが気に掛かる。


 幼子というのは乗り物に乗ると喜ぶのもで妹も小さい時は馬車に乗ると元気になったものだ。


 幼子の後に付いて行くと街を出てどんどん進んで行き着いた場所はダンジョンだったが、そのまま中に入ってしまった。


 連れ戻そうと急ぐと冒険者達が大勢いるが誰も止めようとせず、そればかりか今日は負けねぇ等と競い合う始末だ。


 冒険者とは年端もいかぬ幼子にさえ牙を向けるのかと不快感を露わにするが何だか様子がおかしい。


 ダンジョンの扉の前でソリが止まり冒険者達と一緒に順番待ちをしていると一緒に入ろうと声を掛けられている。


 大将が居れば肉祭りだぜ!と喜んでいる冒険者だと思いきや、どうやら学校の先生のようだ。


 このまま扉の奥に入って良いのだろうかと自問自答するが何かあれば近衛騎士副団長が助けてくれると信じている。


「済まないが私達もダンジョンを経験したいので邪魔しないから見学だけでもさせて欲しい」


「あんたら見たことない奴等だから信用出来ない…が雪舟がいれば悪さなど出来ないし…どうだ大将」


 仕方が無いと王家の印を見せようとする前に、大将と呼ばれた幼子が頷き了承を得る事で共にダンジョンの部屋に入る。


 そこに居たのは巨大なミノタウロスで副団長でも荷が重いと思わせる程に威圧感を感じた。


 幼子を抱え逃げようにも震えて足が動かなくなり、どうする事も出来なかったが副団長は私達とミノタウロスの間に割って入ると先生が声を上げる。


「おい!邪魔しないって約束だぞ」


 副団長の勇気を邪魔だと言われて怒りが震える足を鎮め幼子を抱えて逃げようとするが、変な生き物がソリを押して副団長とミノタウロスの間に割って入ってしまった。


「貴様!幼子を囮に自分だけ助かりたいのか!」


「何だよ…こんな奴誘うんじゃなかったぜ」


 この場から生きて帰る事が出来たなら、お前等の罪を処断してやると前を向くとミノタウロスの姿は無かった。

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