共闘
先生方が心配しているが大丈夫だろう
「大将本当に入るのか?」
「はい」
「大将は後ろにいてください」
「分かりました」
僕は扉を開く前に取り分の確認をする
「肉が落ちたら皆で分けましょう」
「もう肉の心配か?」
「先生達が倒してもきちんと分けますよ」
先生方を先頭にボス部屋に入る
部屋の奥にミノタウロスが居るのを確認した
先生方は僕とミノタウロスが直線上にならないように少し斜めから走り出す
気付いたミノタウロスも先生方に向けて走り出した
先生方は優勢に戦いをしているが仮の冒険者も戦いたいようでソリを押し始めた
「先生方!離れて下さい」
声を掛けるとソリで通過する
どん!ころころ!肉が転がって行った
肉を拾い先生方と山分けしてボス部屋を後にした
先生方と別れて一足先にダンジョンを出て食事を温める
炉の上に網出はなく鉄板を載せ肉を焼いてみたが焼きむらがある
鉄板が平らじゃない証拠だ
生徒達と先生方が戻って来たので肉を焼く
鉄板で焼く練習をする為に何枚も肉を焼くが上手く焼けなかった
「大将!今日の肉はいまいちだな」
「大将の腕は確かですから直ぐに美味しいステーキが焼けますよ」
「ステーキですか?」
「厚切り肉を焼いた物をステーキと呼ぶんです」
「大将!ステーキも知らなかったのか」
「はい これからはステーキと呼びますね」
先生方は俺達からだと肉の塊が机に置かれ ひたすら肉を焼く練習をした。
剣術学校の職員室ではダンジョン実習を安心安全に行う為の話し合いをしていた。
「今のままでは危険だ」
「生徒達の安全を確保出来ない」
「特に肉部屋に当たったら直ぐに退室するべきだ」
確かに生徒達にはまだ早い大将が居なかったら大怪我をしていたかも知れない。
「大将が居る時だけ戦えば安心安全だろ」
「大将はソリに座っていただけだ」
「雪舟という仮の冒険者がソリに魔力を込め操作していたんだ」
話し合いの末 大将と雪舟が居る時だけ部屋に入る事になった
生徒達にも報告すると反対意見が多く出たが肉屋の息子が口を開く
「俺は一緒にミノタウロスが大勢いる肉部屋に入った」
「二人はソリを滑らせ肉を転がし俺達は肉を拾ったんだ」
「肉を転がし?肉を拾った?」
「何言ってるか分かんない」
肉屋の息子では説明が上手く出来なかったらしく組の皆から反発が起こった
仕方が無い先生が助けてやろう
「皆!先生の話を聞いてくれ」
「先生達二人も大将と雪舟で共闘してボス部屋に入った」
そう言うと生徒達はざわつき出す
「先生達がボスを相手にしているとソリが通り抜け肉が転がったんだ!」
「肉は山分けだ!」
「先生も何言ってるか分かんないです」
先生と肉屋の息子の変わらない説明に生徒はうんざりしていた。




