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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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復讐

 僕は教会の言葉の教室で学んだ言葉がある。


 復讐とは誰かから酷い仕打ちを受けた者がその相手に対して仕返しする事。




 今、僕達は冒険者組合前に来ている。


 そう冒険者達に仕返しする為に、そして僕は燃えている。


「ただいま戻りました」


 僕はお嬢さんと手を繫いで元気良く挨拶して自信をみなぎらせ、真っ直ぐ受付嬢の元に向かった。


「何だ何だ?」と冒険者がざわつき出す。


 僕が発する微妙な雰囲気に呑まれているようだった。


「査定をお願いします」


 僕達はそれぞれに薬草を取り出した。


「凄い数の毒消し草を持って来たらしいぜ」


「あのちびの態度、気にくわねぇ」


「俺達を挑発してやがる」


「散々に笑った俺達に仕返しのつもりか?」


 等の声が聞こえ冒険者組合は、ぴりぴりとした空気になっていた。


 お嬢さんの査定結果が出ると全部が毒消し草で状態が良いプラス査定だった。


「おー」


「流石だな」


「プラス査定は中々出ないぜ」


「仲間にしたいくらいだ」


 ざわざわしている中、僕の査定結果が出た。


「デコ様」


「はい!」


「毒消し草は一本だけ。残りは雑草でした」


「…」


 あれだけ騒がしかったのが静まり返りぴりぴりとした空気は一瞬で晴れた。


「お嬢さんと一緒じゃなかったか?」


「雑草の方が難しかったんじゃないか?」


「伝説だ伝説が誕生したぞ」


「伝説じゃねぇ一本だけ毒消し草があるぞ」


 声がして直ぐに騒がしくなると思ったが一向に騒がしくならず静かなままだ。


 僕は人目を気にする事はしないでお嬢さんと話をする。


「見本の毒消し草の分は返しますね」


「…」


「お疲れ様でした。また薬草依頼に行きましょう」と言って僕は冒険者組合を後にした。


 家に戻ると院長先生が「お帰りなさい」と迎えてくれた。


「薬草依頼に行ったけど全然駄目だった」


 僕は目に涙を浮かべていたが院長先生は「次は見つかるといいですね」と笑顔だった。


 夕食は僕が持って来たきのこが四つに分けられて出てきた。


「これはデコが採って来た、きのこです」


「デコに感謝して頂きましょう」


「頂きます!」


 簡単にきのこを焼いただけのようだが香りが凄い。


 味は普通のきのことそんなに変わらない気がするけど豊かな香りがして特別な感じにさせてくれる。


「もう食べちゃったわ」


「もっと食べたかったな」


「じゃあ、もっと採って来るよ」


 嬉しかった。薬草を採る事に必死になってた。


「俺もデコときのこ採りしたい」


「私もみんなときのこ採りたい」


「みんなで行こう」


 でも違った。僕はこういう冒険がしたかったんだ。


「やっぱりデコは凄いな」


「デコに負けてられないわ」


「デコ、ジャン、ラン気を付けて行くんですよ」

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