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孤児と魔物の暮らし方 【なろうチアーズプログラム対策で全話1500文字に改稿中】  作者: 無句読


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犯人

結局 皿の上の抹茶チョコレートラングドシャを無き物にした者は見つからなかった


S級冒険者達は地獄の底まで追い掛けて捕まえてやると誓っていた


特等席に座るS級冒険者達は新作のお菓子を食べ損ねて拗ねている


ここで暴れてもお菓子が戻って来る訳でも無いのを知っているからこそ座っている椅子に両足を載せ両手で抱えていた


「あんな儀式さえしなければ」


「せめて目を開いていれば」


いじけている冒険者に救いの手を差し伸べるようなラン先生からの発言があった


「最後に完全新作のお菓子を発表します」


するとS級冒険者は息を吹き返すように立ち上がり雄叫びを上げ大喜びする


今迄のは抹茶を使っただけで目新しさは無かったが抹茶の圧倒的な力で新作と呼ぶに相応しいお菓子になっていた


「材料は片栗粉と水と砂糖ときな粉で作るわらび餅です」


「うぉー!」S級冒険者の歓声が凄まじい


ラン先生は調理法を伝えながら丁寧に話していく


わらび餅の調理実習も予定されていて誰もが楽しめるお菓子作りを目指すとの発表もあった


そしてわらび餅が全員に配られる


ぷるんと透明な餅にきな粉が眩さってぷるぷるして喜んでいるかのようだ


「それではわらび餅をご堪能下さい」


皆一同に食べ始める中で冒険者達は儀式を開始する


だが同じ鉄は踏むまいと両目を見開き両手を合わせ怒りにも似た号令を掛ける


「「頂きます!」」


わらび餅に添えられていた串を持ち突き刺す


かっ!かっ!皿に突き刺す音がした


二人分のわらび餅は何かに絡め取られ宙を舞っていた


それが宝箱に収まるとまるで食事をするように蓋が上下に動いている


S級冒険者は危険を察知して特等席から転がるように派手に離れた


「ミミックだ!皆離れろ!」


何時も危険に身を置いているだけあって迅速に行動する


腰に手を置くが武器は必要ないと預けられていた


S級冒険者は身体強化魔法を発動し周囲の安全を確保しようとするが貴族や一般人は席を立とうともしない


異様な雰囲気を感じ周りを見渡すとぱちぱちと拍手が起こる


何故危険な状況で拍手が巻き起こるんだと事態を呑み込めないでいると冒険者組合長が発言した


「ご覧の通り冒険者は如何なる時も冷静に判断し行動しなければならない」


「自分の身を守ると同時に被害を最小限に抑える事も重要だ」


「二人のS級冒険者は自分達と他の者の為に行動した事に拍手をもって迎えたい」


盛大な拍手が会場全体に響き渡ったり状況を呑み込むと二人のS級冒険者はわらび餅を襲っているミミックを見詰めるのであった

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