森
ぴよぴよ
んー 朝か
すっかり魔鳥の鳴き声が目覚まし代わりになったな
寝床から出るとお茶室に向かう
朝起きたらお茶を飲むと決めているからだ
小分けにして容器に入れて置いた抹茶を茶碗に入れお湯を注ぐ
ずずずずず
はぁー
一息ついてから朝食の準備をする
食事を終えて茶畑に行く
森が騒がしい
里の者が騒いでいるのか?
茶畑に行く前に騒ぎが起こっている場所に向かう
「何者だ」
「ここは我等の里だ」
「立ち去れ」
「待ってくれ俺達は冒険者だ」
「抹茶なる物を持ち帰れと任務を与えられているんだ」
「抹茶だと?そんな物はこの里には無い」
抹茶だと?どうしてそれを
誰にも見られていないのに
「そんな筈は無い」
「俺達はソリに載せて持ち帰れって言われたんだ」
「無い物は無い」
ソリだと!
あれは変な生き物が引いていた荷台じゃないか!
あの冒険者達は魔物達の仲間だ
そして私の抹茶を狙っている
身を隠さなければ至宝が奪われてしまう
ステルスの魔法を発動する前に何が頭の上に止まった
「ぴよぴよ」
なっ!皆が見ているのにステルスを発動しても怪しまれる
平常を装わなければと思った瞬間に上から紙が降って来た
玉露は受け取った
抹茶を渡せ
姉より
何だこの横暴な手紙は
姉だと?
私には姉など…
…まさか
あれは夢では無かったんだ
姉さんが私に向けて魔法を放って玉露を奪ったんだ
でも何故抹茶を知っているんだ
「ぴよぴよ」
報せたのは
「ぴよぴよ」
「お前かぁぁぁああ!」
持っていた手紙を破り捨てると二人の冒険者達は目の前にいた
「組合長!」
「組合長!」
「あれ?組合長が何でここに?」
「組合長も抹茶を探しに?」
「…」
里の者には私の客だと説明して家に連れて来た
私は小さな容器に入った抹茶を机の上に置いた
「これが抹茶だ」
「持って去れ」
「何だこの粉?」
「すげぇ緑だな」
「抹茶はお湯に溶かしても食べ物に振り掛けてもいい」
早く帰ってくれ
「なぁ お菓子に掛けてみようぜ」
「おっ 緑になった」
「抹茶とチョコレートが良く合うぜ」
「抹茶とラングドシャも良く合うぜ」
冒険者達が机にお菓子を広げていたので私にも貰えないか話をすると好きな物を選んで良いと言ってきた
私が気になった物
丸い硝子のようなお菓子だ
透明な物と微かに黄色が掛かった物
どちらにしようか迷っていると二つ貰って良いと言ってくれた
冒険者達の話だと二つ一遍に食べると良いと聞いた
それとこのお菓子は飴と言って噛むのでは無く舐めお菓子だと聞いた
それならと振り掛けるのでは無くお茶として飲む方が良いと判断すると抹茶のお茶を用意して二つの飴を口に入れた




