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孤児と魔物の暮らし方 【なろうチアーズプログラム対策で全話1500文字に改稿中】  作者: 無句読


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176/227

粉末

ごごごごご

ごごごごご


「成功だ」


お茶の葉を乾燥させて石臼で挽いて粉末にした物が漸く完成だ


玉露に苗を浸すところから手懸りを得て研究した結果お茶の葉を凝縮した物を作り出す事に成功した


早速粉末をお湯に溶かす


ずずずずず


濃厚だ

玉露と比べても圧倒的に濃い味がする


折角の粉末だ

パンに振り掛けてみよう


凄い

お茶のパンみたいだ


それから何にでもお茶の粉末を掛けた


最高だ

お茶好きの私には無くてはならない物だ


私は更に研究を重ねこの粉末を鑑定する事にした


きっと凄い事になる

そう確信していた


鑑定結果

抹茶 食用

お茶の葉を乾燥させて粉にした幻の粉末

製作難易度S


「S級だ!」


やったぞ!

一族の至宝がまた完成した


暫くは一人で楽しもう




お茶の葉の全部を抹茶にしよう


ごごごごご

ごごごごご


良し 容器に入れて保存しよう


漸く終わった


これだけあれば次のお茶の季節まで保つだろう


後は誰にも見つからないように隠すとするか


「ぴよぴよ」


「おい 何をする!」


「ぴよぴよ」


「俺の抹茶を返せ!」


「ぴよぴよ」


「うぉー!」




はぁはぁはぁ


悪い夢か

魔鳥が抹茶の容器を抱えて飛んで行った時は肝を冷やしたぞ


汗だくで冷え冷えになった寝巻きを着替える


夢が現実になったりはしないだろうが早く抹茶を隠した方がいいな


足速にお茶室に向かい準備をしていると嫌な声が聞こえてきた


ぴよぴよ


夢では抱えて飛んで行ったが現実では不可能だ


でも万が一という事もある

魔鳥が身体強化魔法で強引に抱えるかも知れない


其処で抱える事の出来ないくらいでかい容器に入れる事にした


抹茶にして容器に入れ蓋を閉める

これを床下に隠せば終わりだ


ぴよぴよ


魔鳥も諦めて飛んで行った


これで安心して眠れる

あんな悪夢を見る事も無いだろう




「やっと帝都に着いたってのにもうおさらばだ」


「敵国の首都はどんなもんかと楽しみにしてたががっかりだったな」


「あぁ お菓子の質が悪い」


「早く帰りたいぜ」


「だが俺達の任務はこれからだからな」


「分かってる 昨日は丸太を抱えた変な冒険者に絡まれたから早く帝都を出て正解だったぜ」


「俺達のソリをじろじろ見てきやがって」


「あの冒険者には丸太がお似合いだぜ」


「だっはっはー」

「だっはっはー」




ソリを引いた二人の冒険者達は帝都を出て深い森へと入って行く


その森は侵入者を阻む

目的の場所まで魔鳥の案内がなければ一生彷徨う事になっただろう


冒険者達を追跡していた帝国兵は森に入る事を断念して帝都に戻って行った


何も知らない冒険者達はぴよぴよと鳴く魔鳥の後に付いてソリを引くのであった

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