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孤児と魔物の暮らし方 【なろうチアーズプログラム対策で全話1500文字に改稿中】  作者: 無句読


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実力

ちびはでかい肉の塊を綺麗に捌いていく


この手捌き

只者じゃない


今迄見てきた中で一番かも知れない


大量の肉が切り分けられもう一度身体が動かない俺に当て付けるように見せつけてくる


なんてちびだ

身体さえ動けばそのまま噛り付いてやるのに


満足した表情のちびは塩を振り肉を焼き始めた


じゅゅうー


なんて焼き音だ

肉が叫んでいる


じゅゅうー


肉の表面に焼き色が付き食べ頃かと思いきや肉に蓋を被せる


そうする事で肉の中まで火が通るのだろう


「お待たせ致しました」

「ミノタウロスのS級サーロイン特大てんこ盛りでございます」


切り分けたと言っても巨大な肉の塊を全部焼いて皿の上に花びらのように盛り付けられていた


「ちび 悪いが食べさせてくれ

「身体が動かないんだ」


「かしこまりました」


ちびは食べやすいように切り分けたりせず特大の肉を俺の口に入れた


うご


精一杯噛り付くと溶けるように口の中から消えてしまった


うまい!


今迄で一番だ

肉の質や肉の焼き加減が最高だ


一口で口の周りが脂でべとべとになった


食べさせて貰っている立場だが特大をそのままはきつい


「ちび 悪いが食べやすいように切ってくれないか?」


「かしこまりました」


ちびは一口大の大きさに切り分け俺の口に入れてくれた


はぁー 美味かった

俺は満足したがちびは止まる事無く口に入れてくる


俺は貧しかったから家族にも残さず食べなさいと教えてきた


しかし限度ってものがある

肉の花びらが一枚無くなっただけだ


俺は限界を越えて肉を食べ続けた


花びらが半分になったところで力尽きた


そして俺は静かに目を閉じた




次の日


俺は厨房の席で座って寝てしまったらしい


身体は痛むが動ける

お腹はまだいっぱいだ


「おはようございます」


「ちび 迷惑を掛けた」


「とんでもない」

「お腹は減ってませんか?」


ちびから品書きを受け取ったが腹は減っていない


何気に品書きを眺めているとお菓子と書いてある


このお菓子はどれも無断使用出来ない物ばかりだ


魔物の住処は無法地帯という事か


しかし黙認する事は出来ない

ここの者達も罪を償うべきだ


俺は品書きにある全てのお菓子を注文した


見た事の無いお菓子もあったが俺も作った事のある苺の入ったチョコレートのお菓子もあった


ちびが裏の厨房から持って来たものだが

罪は罪だ


食べてみると俺が作った物より遥かに完成度が高く美味かった


相当作り慣れている

相当罪を重ねてきた証拠だ


「ちび 俺がここに来た理由は罪を犯したからだ」


「罪ですか?」


「そうだ その罪のせいで俺の家族はここで強制労働をさせられて犯罪に手を染めている」


俺の罪を償う為に

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