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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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肉祭り

院長先生にジャンやランも肉を焼く準備をする


僕は肉屋さんに教えて貰った部位の切り方に挑戦していた


肉を美味しく食べるには部位ごとに切り方が違うのだと教えられた


良く見るとミノタウロスから落ちた肉の形や大きさが違う


今切っているのがサーロインという部位だ


サーロインは一口大の大きさでは無くもっと大きく切り分け焼く


好みに合わせ大きいまま噛りつくも良し一口大に切り分けるも良しだ


きん!


切り終わり包丁を仕舞い音を鳴らす

この包丁のお陰で綺麗に肉を捌く事が出来た


炭の網焼きをする準備が整った


今日は暖かい日和なので外で肉を焼く事になり気分は高揚する


「ふひーふひー」


口笛を吹きながら机と椅子を外に出す


皆も席に付いて僕の大一投を見守る


じゅゅうー


何時もの音じゃない

脂肪が多いせいか高い音がする


炭の上に脂が落ちる度に肉の匂いが広がって僕を刺激していく


肉がもう食べ頃だよと語り掛けている

僕は素早く一口大に切り分け皆の皿にサーロインを盛り号令を掛ける


「頂きます!」


「頂きます!」


僕は一口でサーロインを食べる


「かーうまい!」


皆もかーうまい!と言ってくれた


そして気付いた


かーうまい!?


何故?ここには山菜の魔術士も居ないのに


そう思った瞬間に不穏な気配を感じ取った


次の瞬間にはその正体の姿を目撃する


「かー」


魔鳥だ 大勢の魔鳥が食卓を取り囲んで鳴いている


「かー」


まるで肉をくれと言っているかのようだ


「デコが呼んだんだから責任を持って焼けよ」


「この魔鳥は肉が好みのようね」


ジャンとランは僕を責め立てる


「呼んだ覚えはないのに」


「何いってんだ ふひーふひーって呼んでたじゃないか」


「デコの口笛でも来てくれたのよ」

「お礼はしないとね」


「僕だって一切れしか食べていないのに」


そう言ってもう一口食べようとすると魔鳥が飛んで来て肉を掻っ攫う


「待って僕の肉!」


僕の肉は魔鳥と共に青空に飛んで行った


それからは必死に肉を焼く

そして次々に肉が空を飛んで行く


肉はまだまだあるんだ

こんな事で負けてたまるか


じゅゅうー


魔鳥を追い払う事に成功したので自分の分を焼いていると新たな刺客が帰って来た


「肉もう無いからね」


僕は自分の分で肉が終わりだと告げるがそのきらきらした瞳の後ろのソリに大量の肉が載っていた


肉と手紙が手渡される


その手紙には鑑定結果が書かれていた


シャトーブリアン 肉

ミノタウロスから落ちた肉で幻の部位た

脂肪は少ないが柔らかく美味しい

とても希少である

入手難易度S


「シャトーブリアンだって!」


肉屋さんが言ってた幻の肉だ!

僕は包丁入れ慎重に焼きを入れた

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