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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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失敗

「あー!」

「あー!」


私がでかい硝子のお菓子に気を取られているうちにお菓子が完成したようだ


叫び声を上げたという事は


「焦げたー!」

「焦げたー!」


確かに焦げているな


適正な加護の無い者は簡単な事でも失敗する事が殆どだ


ランが付いて教えているならまだしも妹の言葉だけで作り上げるのは難しいだろう


しかし失敗を重ねて成功した時の達成感は感慨深いものとなる


だが今日中に成功する事は無いな


それからお菓子作りをするも固まらなかったり失敗を繰り返していた


「うーん 何が駄目なんだろう?」


「うーん なんだろうね?」


私達ももう冒険者組合に戻るかと思ったがランが料理教室にやって来た


珍しくジャンと一緒だ


どうやら今から新作のお菓子作り教室を始めるらしい


ランはお菓子作りを教えるのも超一流だ


お菓子作りについての説明がなされて生徒達は一生懸命に作っている


大切なのは水と砂糖の分量をきちんと計り煮詰める時にかき混ぜないという事だ


「そうか どうしてもかき混ぜたくなるんだよな」


「だよね ぐつぐつしてると混ぜたくなるよね」


どうやら兄妹は飴というお菓子作りに成功したようだ


「私にも一つくれないか?」


一口の大きさで作られた串の付いた飴を食べる


うん 甘い

水と砂糖しか入っていないのだから当然だな


「美味しいぞ」


ランも出来栄えを見に来てた


「流石ね 一度教えただけなのに完璧に出来てるわ」


「流石だよ お兄」


「さっきまで練習してたからな」


二人に褒められて笑みを浮かべている


私も偶には褒めた方が良いのかも知れないな


ランは作った飴を褒め終えるとでかい飴に目を向けた


「この大きい飴は?」


「おちびに貰ったんだ」


「デコに? 良く食べれたわね」


「え?どういう事だ?」


「これはべっこう飴と言って普通に美味しい飴なんだけどキャンディ用だから大きくて堅いのよ」


「確かにこれの透明な飴を舐めてたよ」


「強度は鉄並だけど少し欠けているわね」


「鉄?並?」


「大丈夫よ 舐める分には普通に食べられるから」


「欠けてるのは小さな苗にこの飴を切る事が出来れば分けてやるぞと言ったんだ」


成る程な


「ミドリだ 今も欠片の飴を大事に抱き抱えているぞ」


「あのトレントの苗は姉さんのだったのか」


「私の家族のミドリだ」


と挨拶しようとしたが何処にも居ない

何処に行ったんだ?


「サーチ」


私は魔法を発動した

もうすっかり魔法だよりになってしまったな


ミドリの居る場所に向かうと冒険者達のお菓子作りを見ていたようだ


私も冒険者達のお菓子がどんな物か眺める事にした

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