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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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堅物

ゆっくり歩いて来ても飴は少しも減らない


武器屋に着いた

そして冒険者達が大勢いた


きっとダンジョンが出来たせいで武器を買い求めに来たのだろう


飴を持って武器を見て周る

安物の大剣を手に取ってみた


材料が鉄で出来ている大剣だ

これで飴を切れば粉々だろうな


ここでも視線を感じた方を見ると冒険者達がでかい飴を見ている


この街の冒険者達はお菓子にうるさいから注意しないと


そう思った途端に話掛けてきた


「ここらじゃ見ねぇ奴だな」


「何処の店でも見ねぇ奴だ」


冒険者達はでかい飴を見ながらでかい飴に話を掛けている


「お前が作ったのか?」


「頂き物です」


「頂いただと?」


まじまじと見てくる


でかい飴を射程に捉えて舌を伸ばせば舐められる距離にいた


危険だ


何か舌を出して唇を舐めている


余りにも危険だ


俺は咄嗟にでかい飴を舐め回し冒険者達を牽制した


これで舐めて来る奴は居ないだろう


恐ろしい


飴を切る処では無い


流石にでかい飴を舐め合う勇気は俺には持ち合わせていない


武器屋を脱出したがでかい飴は無くならない


一体どう舐めたら無くなるんだ


俺は途方に暮れた


でかい飴を舐め過ぎたせいで口の中が甘ったるい


何か飲み物は無いか


周りを見ると八方亭という看板を見つけた


確かお菓子屋だ


からん!


「いらっしゃいませ」


「飲み物はお茶はありますか?」


「はい お茶ですね」

「店内でお召し上がりでしょうか?」


「はい」


初めてのお菓子屋で緊張したが何とか飲み物にありつけた


其処で店内では食べ物の持ち込みは禁止されている事を知らされる


俺は素直にでかい飴が食べ物だと告げると店内で食べない事を条件に持ち込みを許され席についた


若者が多いせいか注目を集めている

得体の知れない物を持ち込んでいるから仕方が無い


食べ物だと思われないようにでかい飴で顔を仰ぐ


はぁー 涼しい


という顔をしていると程なくお茶が運ばれて来た


口直しにお茶を一口すする


はぁー 生き返る


温かいお茶が甘ったるい口の中を洗い流している


そうか!お湯なら溶かせるかも知れない


俺は天才的思考で難攻不落のでかい飴を攻略する


お茶の入った茶碗にでかい飴を入れる


かっ!

かっ!


飴がでか過ぎて入らない


かっ!

かっ!


何でこんなでかい飴を作ったんだよ


天才的思考もでかい飴の前には無力だった


お菓子屋を出るとお日様が沈み欠けて無くなった

俺の持っているでかい飴も欠けていたが無くなる事は無かった


とぼとぼ歩いて行く


完全に日が暮れて家まで辿り着いた

辺りは真っ暗だが俺のでかい飴は夜空でも輝いていた

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