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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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152/225

新作

俺は妹の異常事態により朝から孤児院に出向いた


どんどん


「ランせランは居ませんか?」


扉が開くとおちびが顔を覗かせる


危なかった

ちびの前で先生呼びをするところだった


一度ランを先生呼びしておちびの様子がおかしくなった事があった


まるで闇の住人のように異常行動に陥ったのだ


「おちび ランは居るかな?」


「…」


先生呼びしようとした事に気付かれたか


おちびは俺の顔を眺めていた


「お兄 ランは学校だよ?」


口調が妹のようになっていた

闇の住人の一面を覗かせている


「そうか 妹が新作のお菓子を食べたいみたいなんだ」


「丁度 ランの新作が出来たところだよ?」


「あはは なら学校から帰ったら新作のお菓子を作りに商業組合に来て欲しいと伝えてくれないか?」


「うん」


まだ口調は戻らない

おちびの話をして正気に戻さなければ


「おちびは何してたんだ?」


「お菓子を作ってました」


「そうか じゃあまたな」


取り敢えず元に戻ったので俺は家に帰る事にした


ぐー


何も食べていないせいでお腹が鳴ってしまった


「お兄ちゃん お菓子食べて行きますか?」


「偶にはおちびのお菓子を食べたいな」


自然と出た言葉だったが目を疑う光景が広がっていた


家に入るとおちびが作っていたと思われる棒に刺さった硝子のようなお菓子を宝箱が舐めている


これは一体?


「新しく家族になったミミックのキャンディです」


ミミック?

宝箱に擬態して人を襲うというダンジョンにいるモンスターの?


「ランが飴のお菓子の事をキャンディとも言うらしくて」


あのミミックが襲っているのは人ではなく飴という事か


舌で舐め回されているのが飴で良かったぜ


「このお菓子は?」


「ランが作った新作のお菓子です」


キャンディは美味しそうに舐めているが実際はどうなんだろう?


「舐めてみますか?」


「あぁ 俺にもくれ」


飴に棒が刺さっている

持って見るとかなりでかい

俺の顔ぐらいある


横を見るとキャンディが大きな箱を開けてでかい飴を丸ごと口に入れ舐めて棒が上下に動いている


俺には真似出来ない食べ方だ


取り敢えず舐めてみる事にした

甘いそして香ばしい


俺にくれたのはおちびが作った奴で煮詰め過ぎて茶色になった失敗作だと言っていた


甘いより焦げた方が美味しいと思うのだが


ただ舐めても舐めても無くならない


俺の舌が疲れてきた

横を見るとでかい飴が半分になっていた


あれだけ舐めても半分なのか


それからも俺はでかい飴を舐め続けた


横からがりがりと音がする

見ると飴を噛んでいる


そうか 舐めるより噛んで仕舞えばいいんだ


「かっ」

「かっ」


かてぇ


このでかい飴は鉄で出来ていると思わせる程の堅さだった

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