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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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職人

肉屋の仕事を終え山菜を沢山採って帰って来た


家でも山菜祭りが行われるが誰からも大将とは呼ばれない


認知度が無いせいだ

どうすれば認知して貰えるのか?


考えてみれば院長先生は別として家族でジャン先生やラン先生なんて呼ぶ事は無い


其処でお菓子の材料を買う次いでに冒険者組合を訪ねる事にした


「ちび 久し振りだな」


「はい お久しぶりです」


顔見知りの冒険者達と挨拶しても大将とは呼ばれない


更に僕はシュガーでお菓子の材料を買って大将の称号を与えてくれた先生の元を訪ねる事にした


「誰も大将と呼んでくれないだと?」


「はい 折角称号を頂いたのに誰も呼んでくれません」


「それは料理をしていないからだ」


僕が料理をするのは家だけだった


「じゃあここで料理をしてみるか?」


「良いんですか!」


「大将の為だ」


僕は演習の時の臨時の料理人として

働く事になった


そして先生と話をしていると山菜の魔術士が現れ声を掛けて来た


「ちび 何か作ってくれ」


「…」


「ちび どうしたんだ?」


「…」


「おい ここではちびじゃなく大将だ」


「大将だって?」


山菜の魔術士は何故か困惑している

僕はもうちびでは無いからね


「大将」


「はい」


「ちび」


「…」


「大将」


「はい」


「何か作ってくれ」


「料理の材料はありません」


「その鞄は何だ」

「山菜じゃないのか?」


「違います」

「お菓子の材料です」


山菜の魔術士がぶつぶつ言っている


「お菓子で酒が呑めるかよ」


「大将!お菓子も作れるのか?」


「はい いろんなお菓子を作ってます」


「ならチョコレートと言うのも作れるか?」

「実はまわるチョコレート工房を購入したんだが先生には使え無くてな」


僕にはそれは使えない


「今回は鍋で作るお菓子を作ろうと思います」


「そうか あれを使ってみたかったんだがな」


「それなら後で使い方を教えますね」


「そうか?ありがとうな」



そうしてチョコレートを鍋で溶かし先生方に食材を持って来て貰った


「出来上がりましたので早速食べましょう」


「ちょっと待て」

「いくら何でもあんまりじゃないか?」


「大将 これは一体」


「チョコレートフォンデュです」

「食材に溶かしたチョコレートを付けて食べる料理です」


「食材って 俺が持って来たのは只の蒸した芋だぞ」


「そうです これではお山の大将です」


お山の大将?

凄いって事?


僕は先生方に串を渡し食べて貰う事にした


「うまい 芋にチョコレートを付けただけなのに」


「流石です 大将!」


あれ?お山の大将じゃないの?

凄く無いって事?


僕は称号が気になって仕方なかった

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