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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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冒険者組合

 椅子に座って学んでばかりで体を動かす事をしていなかった。


 運動を出来る所はないかと院長先生に聞いても分からないと、教会でも運動の教室など無い。


 そう、どうせ体を動かすなら仕事で動いたほうがお金になる。


 だから学校以外で運動してる姿を見かけないし、だったら僕も運動になる仕事を探してみよう。


 でも、どうやって探せば良いのか教会の休憩所でドナとイチゴに聞いてみた。


「仕事を探すなら冒険者組合か商業組合が一般的なんだけどデコに出来る仕事あるかなぁ」


「あるわけ無いだろ」


「うーん運動になる仕事なら冒険者組合かな」


「無理だろ」


 ドナとイチゴの話を聞きいて取り敢えず話を聞きに行こうと思い、院長先生にも話をして一緒に冒険者組合に行く事になった。




 ここが冒険者組合。


 僕はしっかり院長先生の手を繫いで中に入ったが大勢の人がいて、がやがや騒がしい。


 院長先生が受付で話をしている間椅子に座って待っていた。


 子供が珍しいのか視線を感じ周りをきょろきょろすると、にこにこ顔の人が話かけてきた。


「ぼく、何しに来たのかな?」


「僕に出来る仕事を探しに来ました」


「だっはっはー、お手々を繫いで出来る仕事なんかあるわけねぇだろ。だっはっはー、俺がお手々を繫いで仕事させてやろうか?」


「はい」


 聞き耳をしていた周りの人もくすくす笑っている。


「だっはっはー」


「がっはっはー」


 にこにこ顔の人の足が宙に浮いている。


「だっはっは?」


「がっはっはー」


 大男が後ろからにこにこ顔の頭を片手で掴んで持ち上げていた。


「がっはっはーちびは仕事探してるのか?」


「はい」


「がっはっはーちょうど薬草を採りに行く所だ。一緒に来い」


「はい」


「さっさと受付に行って登録して来い」


「はい」


 冒険者組合に登録して院長先生に薬草を採りに行く話をした。


 大男もにこにこ顔の人を持ち上げながら受付に来る。


「がっはっはー受付の嬢ちゃん。俺とちびで薬草を採りに行く」


「あのそちらの方は?」


「がっはっはーこいつも次いでに連れて行く」


 大男は帰りはちびを家まで送ってやると言うと、院長先生はお願いしますと言って頭を下げ冒険者組合を出ようとすると、冒険者が立ち塞がった。


「大男!待ちなさい!二人を離しなさい!無理矢理に連れ去るつもり?」


 何か誤解しているようなので僕は冒険者に説明した。


「この人は一緒に薬草を採りに行く仲間です」


「なっ!貴方は騙されてるのよ!」


「そして、そこの人は手を繫いで仕事を手伝う仲間です」


「駄目、行かせないわ」


 大男は「がっはっはー」と笑うと冒険者はぴくりとも動かなくなり、強烈に押さえ付けられている感じがした。


 院長先生に「行って来ます」と言って薬草探しの冒険に出た。

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