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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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仕事

「これ下さい」


「はいよ」


 あれ?お金が足りない。


「すみません。お金が足り無かったです」


「じゃあ、今回はお代は要らない。その代わり仕事を頼まれてくれないか?」


「はい」


 何の仕事だろう?僕に出来る事なら良いのだけど。


「何、大した仕事じゃないさ。これを届けて欲しいだけだ」


「これは?」


「弁当だ。息子が弁当を忘れてしまってな。剣術学校に俺の息子が居るんだ。場所はこの紙に書いてある」


 僕は紙を受け取ると、ジャンとランが通っている学校の近くだと思い、これなら紙を見なくても分かる。


「分かりました」


 僕は仕事を引き受けて剣術学校に向かった。




 道に迷う事無く剣術学校に着いた。


「こんにちは」


 すると体格のいい人が声を掛けてきた。


「ちび?どうした?迷子になったのか?」


「違います。お弁当を届けに来ました」


「お弁当?」


「はい。肉屋の息子さんがお弁当を忘れたので僕が代わりに持って来ました」


「困ったなぁ。今日は演習に行ってるんだ」


「演習ですか?」


「だから弁当を忘れるなって言ってあったんだがな」


 お弁当が無かったらお腹が減る筈で、届けてあげたいけど。


「場所は何処ですか?」


「山の麓だ」


「そこなら行った事があります」


「もしかしてソリで遊んでいたのか?」


「はい。何回も遊びに行きました」


「演習はもっと奥深くでやっている。魔物は居なくなったが危険な所だぞ」


「大丈夫です」


「それでも一人で行かせる訳にはいかない」


 僕は剣術学校の先生と演習場に行く事になった。


 最初は先生が届けに行くと言っていたが、この仕事を受けたのは僕で報酬も既に貰っている。


 僕が行くべきなのは明らかで、冒険者組合でも自分で受けた依頼を他人に任せるなど無いのだ。


 一人が困難なら仲間を集めればいいし、先生が一緒に来てくれるなら安心だ。


 それに春の山の麓には山菜があるらしく、馴染みの野菜屋さんに色々と教えてくれたし、院長先生と一緒に山菜料理を作った事もある。


 何より美味しいから僕も大好きで、仕事が終わったら山菜を採りに行こう。


「すみません」


「何だ?怖くなったのか?」


「家に寄ってもいいですか?」


「ちびは買い物帰りみたいだな。街の門で待ってるから早く来いよ」


「ありがとうございます」


 僕は買い物した荷物を院長先生に渡し、料理道具等を鞄に入れて街の門まで急いだ。


「お!早かったな」


「はい。急いで来ました」


「ところで何で鞄を背負っているんだ?」


「仕事が終わったら山菜採りをしようと思いまして」


「それなら先生も手伝ってやる。山菜なんて久し振りだからな」


「はい。一緒に採りましょう」


 こうして山菜採りに向うのだった。

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