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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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工事



「何だかトレントが増えてねえか?」


「アスレチックパークを拡げる度に増えています。お陰で人手が足りません」


「この間、新人が入ったって喜んでいたじゃねえか」


「まだ新人なので」


「今日は新人は休みなんだろ?」


「はい。私も休みたかったのですが」


「なら早いとこ工事を済ませちまおう」


「トレント達が邪魔だから向こうの入口で仕事してくれ」


「はい。向こうの入口ですね」


 少しは楽にやると思いきや全然楽にならないし、私の休みが無くなる前に何か策を講じなければいけない。


 もっとここで働く者がいればいいのだが…


 考えながら反対側の入口に向かうと何やら騒がしいが、誰か枝切りの手伝いでもしてくれて居るのだろうか?


 今日は工事をするので入口に工事中と看板を掛けていた筈だが、見るとトレント達がどんどん捌けて行く。


 これはいい!私はアスレチックパーク内のトレント達を寄せ集めた。


 最近は私の言葉を理解しているのか皆素直に移動してくれる。


 しかし少しすると様子がおかしい事に気付き、トレント達が詰まって来ている。


 面白くなって集め過ぎたのかも知れないと、トレント達の進み具合を調整すると滑らかに進んだ。


 そして暫くするとまた詰まって来たが原因はなんだ?


 ぐー、そうか!昼食の時間だ。


 また調整すると詰まりは解消したので私は一度、管理人室に戻り昼食を取る事にした。


 そして、昼寝も忘れてはいけない。


 休める時にしっかり休む事は大事なのだ。


 休憩時間が終わりトレント達の様子を見に行くと入口ではなく中の方で仕事をしている。


 今日は入口の方で仕事をするように言われているのに。


 私はトレント達に指示を出し入口の方に寄せ集めると調整がうまく行き入口の方で仕事してくれている。


 私も挨拶に行った方が良いだろうか?


 また来て貰う為にはしっかり対応して好感を持って貰う事も大切だ。


 日が暮れるまでにトレント達の枝切りが終わった。


 素晴らしい仕事振りだし毎日来てくれないだろうか。


 挨拶に行こう!手ぶらでは失礼だなと管理人室にあるお菓子を持って来よう。


 魔導スライダーに滑り込み、お菓子箱を取って挨拶に向う。


 折角、仕事をしてくれたのに待たせてはいけないと私は速さ重視の体勢で魔導スライダーに滑り込み入口に向う。


 すると私に気付いたようで挨拶をして、お菓子箱を渡し明日も来てもらえるようにお願いした。


 そして入口まで丁寧に見送りをする。


 急な仕事だったので今日の分の報酬を渡す事が出来なかったが、その分も明日渡そう。


 あの大勢の者達は出稼ぎに来たのだろうし、ここで沢山働いて沢山稼いで行って欲しい。


 次の日、私は報酬を持って早朝から入口で待っていたが誰も来る事は無かった。


 フルプレートアーマー案山子には大勢の魔鳥が群がりその下には私が差し入れたお菓子箱と工事中の看板が転がっていた。

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