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孤児と魔物の暮らし方  作者: 無句読


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搬送

 何だこの黒いのは?


 私のナイフを見詰めていると一瞬でナイフが消えてしまい、ころころ転がって行った。


 何だったんだ?あれも魔物なのか?


 私のナイフを拾って嬉しそうに転がって行った感じがしたのだが、もしかして変な生き物の仲間か?と慌てて黒い魔物の後を追う事にした。


 ナイフを持っていないからだろう、暫く歩いてもトレントが現れなく、黒い魔物も私が直ぐ後ろを歩いているのに気付いていない。


 だが黒い魔物の魔力を感知した途端に消えてしまった。


 まさかと思ったが魔物の住処に転移陣があったとは…


 転移陣というのは魔力を込めると対になっている転移陣に一瞬で移動出来るS級の陣で、この転移陣の先が本当の魔物の住処だと直感した。


 危険だがステルスの魔法がある限り魔物に見つかる事は無いと私は呼吸を整え片膝をつき、何があっても直ぐ動ける準備をして転移陣で魔力を込めたが何も起こらない。


 確かに黒い魔物は魔力を込めると消えた。


 黒い魔物を追っていたら早歩きになっていたという事は、勢いを付けていたという事ことだ。


 そして良く見たら転移陣の先が道になっていて、これは転移陣では無く魔力の力で高速移動したんだと悟る。


 私は魔力には自信があるので直ぐに追い付いてみせると、勢いを付け滑り込み魔力を込める。


 しゅん!凄まじい加速と重力で滑走し、体が押し付けられる。


 しゅん!しゅ!止まったが気合いを入れて魔力を込め過ぎたせいで体中が痛い。


 辺りを見るが誰も居ないが、ここは真の魔物の住処なのか?


 立つ事が出来ず這って進もうとするが体が動かずステルスも解けて、トレント達が高速で滑って来たのが見えた。


 私の命運はここまでだと直感すると、責めてもう一度姉さんに逢いたかった。


 さようなら「…」

 さようなら「…」

 さようなら「…」


 トレント達は私に気付かず通り過ぎて行く。


 何故だ?私はナイフより興味がないのか?ここには私に興味を示す者は居ないのかと思ったがきらきらした瞳で私を見ている者が現れた。


 子供を連れ去った変な生き物だ。


 しかし子供の姿は無く食べられてしまったんだなと悲観する。


 変な生き物は瞳をきらきらさせて身動出来ない私をころころ転がし荷台に乗せると嬉しそうに荷台を引いていた。


 あぁ、私も食べられてしまうんだなと極度の疲れと精神不安から目の前が暗くなり意識を失った。




 目が覚めると寝床に寝かされていて、まだ少し痛むが体は動く。


 ここは魔物の住処の建物の中だろう。


「ステルス」


 私は小さな声で魔法を唱えると姿勢を低くして扉に耳を当てる。


 誰も居ないようで静かに扉を開くと、どうやら私は小さな小屋に閉じ込められているようだった。

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